2024年7月19日11時03分

ワールドミッションレポート(7月19日):カメルーンのために祈ろう

執筆者 : 石野博

カメルーンは豊富な天然資源、比較的安定した生活、多様な民族性で祝福されている。しかし、言語、信仰、政治における深い分裂は時折深い緊張と暴力につながることがあるが、カメルーンにも国内に大きな分断の溝が横たわっている。

カメルーンはフランス語圏と英語圏に分かれているため、両者には確執があり、2016年のアングロフォン危機では、英語圏の分離独立運動が活発化した。また、キリスト教、イスラム教、伝統宗教、政治権力を握る者と反対派との間でも分裂がある。北部ではイスラム主義グループの活動が活発化しており、平和がさらに脅かされている。神がこの分断された土地に和解の仲介者と平和の造り手を育ててくださるよう祈ろう。

現在、多くの重要な指導者(専門職、軍人、警察官、政治家)がキリストに従っている。このことは、汚職で悪名高い社会に変化をもたらす希望を与えている。国家から盗みを働く者たちがそのやり方を改めるように、あるいは捕まってそれ以上できなくなるように、そして人々がもはや汚職を容認することなく、むしろ汚職を根絶するために協力するように祈ろう。汚職に対する最善の解決策は、心の変革である。

困難を乗り越え、カメルーンの宣教が進むよう祈っていただきたい。

■ カメルーンの宗教人口
プロテスタント 23・3%
カトリック 23・4%
イスラム 26・0%
土着の宗教 18・9%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。