2024年5月30日08時12分

ワールドミッションレポート(5月30日):ウクライナ 暗闇の中のわずかな光

執筆者 : 石野博

ウクライナの子どもやティーンエイジャーの生活は、想像を絶するほど厳しい。多くの人が真の平和と安全が何であるかを忘れており、また、目撃したり聞いたりしたことがトラウマになっている人もいる。ケルソン市のある教会では、確かにそうである。

紛争の最中、学校は一時的にしか運営されず、遊び盛りの子どもたちにとって、当たり前の娯楽すら存在しない。しかし「救い主キリスト教会」は、子どもたちが仲間と一緒にボードゲームをしたり、キリスト教映画を見たり、神の御言葉に耳を傾けたり、日曜学校の先生からの質問の答えを探したりして日常を楽しく過ごす機会を提供している。

以前は教会に通っていなかった子どもたちも、今では土曜日の朝になると、ピザやパンケーキなどを一緒に作ったり、絵を描いたり、芸術的なジンジャーブレッドペインティングをしたりするために、教会に来るのだ。この新しい集まりを楽しみに、児童たちは子どもクラブに駆け寄ってくる。彼らは、教会の新しいクリスチャンファミリーの中で一緒にそのようなことをすることに、とても刺激を受け、興奮しているのだ。

これらの尊い魂のために祈ろう。多くの人々がキリストのために勝ち取られ、キリストのうちに真の平安と永遠の喜びを見いだすことができるように祈っていただきたい。

■ ウクライナの宗教人口
正教 61・2%
プロテスタント 5・8%
カトリック 10・1%
無神論 19・5%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。