2024年5月24日16時35分

いのちの救いと人生の救い 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

聖書が私たちに約束する救いは、「永遠のいのち」に焦点が当てられます。そして、それこそが大切です。それに口をはさむ余地はありません。

永遠のいのちを得て天国に入るということは、引っ越しが決まって、その準備をしていることと似ています。永遠のいのちを得て天国に入る条件はただ一つです。神の恵みに応答する私たちの信仰です。

「あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです」(エペソ2:8、9)

この地上の生活は、天国に引っ越しをする準備の期間です。本番はこれから。永遠に続く天国での生活です。しかし、この地上での生活も同じように大切です。聖書は、決して現世を軽んじてはいません。この現世を幸せに生きることが人生の救いです。

そのために、①神から与えられた使命を知り、それに忠実に生きる。②神を愛し、自分を愛するように隣人を愛する3つの愛に生きる――のです。仮に、どんなに成功を収めたとしても、孤独で、不幸で、後悔に満ちていたとしたら、その人生は救われていません。しかし、人の目に惨めで、かわいそうに映ったとしても、神の使命に忠実に生き、3つの愛に生きて「私の人生これでよかった!」と幸せであるならば、その人生は救われています。

私たちの人生というのは、天国に引っ越しをする準備をしながら幸せを享受し、その幸せを分かち合い、多くの人と一緒に天国に行くために、伝道する期間です。自分一人が成功し、良い思いをすることだけを考えているとしたら、的が外れた生き方です。

良いものを分かち合い、共有しながら、一緒に天国に行く仲間を増やしていきましょう。そんな人生にこそ、天国の前味があるのです。

今、生きる意味や意義を感じられなくて、苦しい、空しい人生を生きている人がいます。天国に入るいのちの救いを頂いて、共に人生の救いを得ながら、この地上を喜びにあふれて生きてまいりましょう。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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