2024年5月20日09時18分

ワールドミッションレポート(5月20日):モルドバの村での聖書研究の実

執筆者 : 石野博

モルドバで伝道に励むイヴァンの教えを通じて、アンドレイは主イエスに出会った。福音の光は、主への奉仕に対するアンドレイの情熱を直ちに燃え上がらせた。そこでアンドレイは村の若者のために聖書研究グループを始めたのだ。やがて彼は、地元の教会のユースミニストリーのリーダーとなった。

「近くのブンバタ村に教会がないことを知ったとき、村に福音を伝えたいと思いました」と彼は言う。アンドレイと彼の妻は、その村で聖書研究グループを始めた。彼らは週に一度、そのグループを導くために村を訪れた。村のさらなるニーズについて知れば知るほど、彼らはより頻繁に村を訪れるようになった。現在、彼らは週に2〜3回訪問するようになった。

「土曜日には、多くの家庭を訪問します」と彼は言う。「私たちは彼らに聖書の読み方を教え、神の言葉を理解するのを助けています」。2023年の夏、アンドレイとその妻は、ブンバタで初めての夏のバイブルキャンプを組織した。6日間のアウトリーチに25人もの子どもたちが参加したのだ。

「これはブンバタ村にとって考えられない祝福です!」とアンドレイは言う。「今では7人の子どもたちが聖書研究グループに参加するようになりました。近くの村の信者たちも聖書研究、祈り、礼拝に加わるようになっているのです」

旧共産圏であり、正教の強い地域だが、聖書を信仰の唯一の拠り所とする福音主義者たちの地道な伝道には頭が下がる。これらの働きがいよいよ豊かに実を結ぶよう祈っていただきたい。

■ モルドバの宗教人口
正教会 61・7%
プロテスタント 4・3%
無宗教 21・6%
イスラム 5・0%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。