2024年4月19日07時08分

一生の幸せと永遠の幸せ 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

中国のことわざに、「1日幸せになりたければ、酒を飲みなさい。3日幸せになりたければ、結婚しなさい。7日幸せになりたければ、豚を殺して食べなさい。一生幸せになりたければ、釣りを覚えなさい」というものがあります。

1番目に、「酒を飲む」ことで1日幸せでいられます。それ以上でもそれ以下でもありません。

2番目に、「結婚」したら3日間は幸せでいられます。結婚の幸せが3日とは短い気がしますが、「美人は3日で飽き、ブスは3日で慣れる」といわれることは本当なのでしょうか。4日目からは、愛が求められます。

3番目に、「豚」を殺したら7日間は幸せでいられます。1匹の豚肉で、1週間はおなかいっぱい食べられるので、1週間は幸せでいられるんですね。

しかし、これら3つの幸せは受動的なもので、飲食や人によって幸せにしてもらう人生です。幸せは求めても永続しないことを教えてくれます。

このことわざは、最後に「釣りを覚えたら、一生幸せでいられる」と締めくくります。釣りを覚えたら、おなかがすくたびに釣りをすることで、人に頼るのではなく能動的に、自分の幸せのために働きます。

つまり「自分一人で生きていこうとする姿勢」と「自分の幸福感を自分で管理する心構え」です。幸せでない人を観察してみたら、誰かに依存して生きていたり、自分の幸福を人や状況頼みにしていたりすることが分かります。

あなたは、自分一人で生きていこうとする姿勢を持っていますか。自分の幸福感を自分で管理する心構えを持っていますか。人からどんなにけなされても、みじめでかわいそうな人と思われても、自分が認めない限り、そうではないのです。

しかし、自分一人の力には限りがあります。私は、中国のことわざの作者に断りを入れていませんが、最後にこの言葉を付け加えたいと思います。

「永遠に幸せになりたければ、神を信じなさい」。神に頼るからこそ、自立し、自分一人で生きていく力が与えられるのです。また、自分の幸福感は、神の助けがあるからこそ自分で管理できるのです。

もしあなたが神を信じ、神に頼るなら、永遠に幸せでいられます。そんな人生を共に歩んでいきたいですね。祝福を祈ります。

「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」(ピリピ4:13)

「あなたはいのちの道をわたしに示される。あなたの前には満ちあふれる喜びがあり、あなたの右には、とこしえにもろもろの楽しみがある」(詩篇16:11)

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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