2024年4月9日14時12分

ワールドミッションレポート(4月9日):ラマダン中のムスリム

執筆者 : 石野博

今年もラマダン明けを祝う大宴会イード・アル・フィトルをもって、ラマダンが終わる。

30年ほど前から始まったラマダン中のイスラム教徒のための祈りのキャンペーンなど、多くのキリスト者、とりわけイスラム圏に住むキリスト信者にとって、ラマダン月は隣人のムスリムに福音の真理を伝える絶好の機会となっている。

世界中の十数億人のイスラム教徒が断食と祈りのために毎年ラマダンに参加するが、ラマダンのクライマックスは「力の夜」と呼ばれる。あるキリスト者のグループは、この夜に独自の夜間祈祷会を開催している。多くのイスラム教徒たちは、この夜をモスクで過ごす。

「この夜には、祈りのためにできるだけ多くの同胞信者を集めます」と、あるキリスト者は話す。「私たちはイスラム教徒が真理を見いだし、主イエスの幻や夢を受け取ることができるように祈ります。毎年、実際にそのようなことが起こったという証言を聞きます。彼らは白い服を着たイエスの幻や夢を見るのです」

近年、ラマダン中のムスリムたちのために祈るキリスト者が世界中に増えている。この祈りを通して主が働いており、ムスリムが救われているのである。霊的な戦略上もこの祈りは重要な意味を持つのだ。

ラマダンの最終日とそれに続く祝祭のイード・アル・フィトルを祈りと伝道の機会として捉えるキリスト者を通して、多くのムスリムが救われるよう祈っていただきたい。

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。