2024年3月29日10時46分

ワールドミッションレポート(3月29日):ラマダン中のコソボのために祈ろう

執筆者 : 石野博

欧州で最もイスラム教徒の割合が高いコソボである(約95%)が、マザー・テレサの両親はコソボで生まれた。古代においてコソボは、ダルダニア王国の中心地として知られ、福音のメッセージは使徒パウロの時代に初めてこの地に届いた(ローマ15:19)。そんなコソボだが、この地は何世紀にもわたって大きな変化を遂げてきた。

キリスト教徒は少数派で、カトリック、正教、プロテスタントを合わせても人口の約3%にしかならない。イスラム教徒とキリスト教徒は一般的に寛容に共存しているが、コソボの若者を再イスラム化しようとする過激派グループの最近の努力は、この国の将来に脅威の種をまいている。

福音派教会は2000年から2008年にかけて成長を遂げ、現在では1万2千人以上がイエス・キリストへの信仰を公言していると推定される。2007年、プロテスタントは「宗教の権利と自由に関する法律」において国家から正式に認められ、改宗と信仰の自由が憲法で保障されることになった。多くのコソボ人は一般的に改宗を認めている。しかし、新しい信者はしばしば家族や友人から大きな圧力を受けるようだ。

西欧に移住している多くの若いコソボ人のために祈ろう。彼らが旅先で主イエスを知ることができるように。セルビアとの対立が深まっているコソボ北部には、主イエスによる真の平和と和解が必要だ。コソボ北部の平和のために祈ろう。

欧州で最もイスラム教徒の数が大勢を占めるコソボは、今ラマダン中だ。同国にはまだ教会がない州や村がたくさんある。これらの地域に新しい教会が建設され、宣教が進むように、このラマダンの時、特に覚えて祈っていただきたい。

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。