2024年3月25日10時53分

ワールドミッションレポート(3月25日):グアテマラ 継続するアルモロンガ市のリバイバルと巨大な野菜

執筆者 : 石野博

グアテマラ西部に位置する人口1万7613人の小さな町アルモロンガ市は、30年前に著しいリバイバルとトランスフォーメーションを経験したが、このリバイバルは今も続いているのだろうか。

霊的変革に焦点を当てて始まったこのトランスフォーメーションは、社会的・経済的に大きな改善をもたらしたようだ。特筆すべきは、人口の90%以上がキリスト教に改宗し、それまでの偶像崇拝の習慣から離れたことだ。

アルモロンガ市の最も顕著な変化の一つは、農業部門の変革である。かつては収穫量が少なかった土地が非常に肥沃になり、異常に大きな野菜が収穫できるようになったのだ。この大きな野菜が1シーズンに何度も収穫できるようになったのである。この農業ブームは、住民の経済を著しく豊かに向上させた。

社会の変化という点では、犯罪率が激減し、かつては囚人を収容し切れなかった市の刑務所が、必要に迫られて閉鎖されるまでになった。かつての刑務所は、今では地域のイベントスペースに転用されている。さらにはかつて存在した34のカンティーナ(酒場)のうち、今残っているのは3つだけである。酒場の廃業は、アルモロンガ市のアルコール消費の激減とそれに伴う社会問題の激減を反映している。

アルモロンガの人々は、こうした目覚ましい変化について、そこには自分たちの信仰とキリスト教的価値観の適用があるためだと評価している。BBCのジャーナリスト、ベン・ザンドは、数年前にグアテマラの巨大な福音派コミュニティーと過ごした際に、アルモロンガの場合はそれ以上のものがあると評価しているようだ。巨大な野菜などの、その顕著な例だ。

リバイバルの結果、道徳性や社会風紀が改善されることはもちろんとして、野菜が大きくなり農産物の収穫量が激増したというのはとても興味深いことだ。これは、私たちの主は自然界をも支配してつかさどっておられることの目に見える証拠といえよう。霊的な収穫を祝福される方は、その祝福を野菜の収穫にまで及ぼしてくださるのだから、私たちの神はなんと気前のいいことだろう。

近年、中南米のカトリック国では、福音主義信仰がすさまじい勢いで広がっている。アルモンガ市などは、その変革の最も顕著な町の一つなのだろう。グアテマラおよび中南米で継続するリバイバルのために祈っていただきたい。

■ グアテマラの宗教人口
カトリック 53・1%
プロテスタント諸派 41・3%
無宗教 3・5%
土着の宗教 0・3%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。