2024年3月22日16時58分

気分転換の秘訣 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

昨日あんなに喜んでいたのに、朝起きたらどん底の気分になることがあります。自分の気持ちは心の状態を表しているので、それを大切に受け止めてあげることは必要です。自分の気持ちを無視していたとしたら、人の気持ちも分からなくなるし、心は壊れてしまいます。しかし同時に、いちいち気分に左右されていては、このせわしない世界を生きていくことは困難です。

人と状況は変えられなくても、自分の心はコントロールすることができます。まず、過ぎ去ったことに対してきっちとピリオドを打つことです。日本語的に表現したら「。」をつけることです。

確かに、そうしなかった方がよかったかもしれませんし、あんなこと言わなければよかったかもしれません。また、やらなかったことに対して、「あの時、こうしておけばよかったのに!」と後悔したくなりますが、後悔しても、何も始まりません。

私は後悔を教訓に変えたら、直ちに強制終了します。「それは終わったことだ!」と。そうすると、気持ちはその決断に従ってくれて、気分転換できるものです。私は元々、誰よりも気分転換が苦手です。失敗をクヨクヨし、人や状況を責めやすい性質を持っています。

しかし、終わったことなら、それをクヨクヨしたり、責めても仕方ありません。次に失敗しないように教訓として、直ちに忘れて前に進みたいものです。

「兄弟たちよ。私は、自分はすでに捕らえたなどと考えてはいません。ただ、この一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです」(ピリピ3:13、14)

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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