2023年12月23日11時28分

ワールドミッションレポート(12月23日):エリトリアのために祈ろう

執筆者 : 石野博

エリトリアは、紛争と危機に満ちた地域に位置している。一党独裁のこの国では、干ばつや食糧不足が深刻な課題となっており、多くの人々が救済のめどが立たない極度の貧困に直面している。

兵役が義務付けられているため、労働人口の規模は限られている。多くの人々が軍隊から逃れるために国外に脱出するため、在外エリトリア人の仕送りが国の重要な収入源となっている。

隣国であり、かつての敵国であったエチオピアとの関係は、近年大幅に改善された。しかし、その結果の一つとして、両政府が結託してエチオピアと不安定な関係にあるティグライ地方に破壊をもたらそうとしている。

エリトリア政府が、自国民への配慮と支援に注力できるよう祈ってほしい。人権と報道の自由に関してはひどい記録を残している。軍事力とその力による統制に執着している政府が変えられ、信仰の自由が保障されるよう祈っていただきたい。

■ エリトリアの宗教人口
イスラム 50・3%
正教 41・9%
カトリック 3・4%
プロテスタント 2・8%
無宗教 1・9%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。