2023年12月11日23時11分

ワールドミッションレポート(12月11日):フォークランド諸島のために祈ろう

執筆者 : 石野博

1982年、島の領有権問題から、英国とアルゼンチンの両国が西側近代兵器を駆使して衝突した初めての紛争として記憶に新しいフォークランド諸島だが、同島しょはアルゼンチンの東500キロの海上にある人口およそ3400人の英国海外領土だ。

主権と自治の問題は、フォークランド諸島の歴史とメンタリティーを理解する鍵である。紛争に至った英国とアルゼンチン間の政治的衝突は、島民の自治に対する圧倒的な願望を適切に反映していない。この地域全体の外交的・経済的な生活のために、賢明で公正な協定と、3者間の理解が得られるように祈る必要がある。

漁業を軸として、牧羊、観光、英国軍の駐留によって島の経済が支えられている。近年、島民の意向を反映して独自に憲法が制定され、自治が進んでいる。

島には聖公会、カトリック、タバナクル合同自由教会の3教派しかない。しかも信仰は形骸化している。駐留英国軍は島民から支持されており、基地内のミニストリーやチャプレンらの活動が比較的活発だ。彼らが同胞兵士らや島民たちに対して立派に証しをし、伝道が進むように祈ろう。

また、英国、アルゼンチン、島民全ての関係者の和解のために働き、祈っているクリスチャンのためにも祈っていただきたい。

■ フォークランド諸島の宗教人口
聖公会 26・5%
カトリック 18・5%
プロテスタント 4・7%
無教派 15・2%
無宗教 33・5%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。