2023年12月7日11時26分

ワールドミッションレポート(12月7日):オーストラリア 悪魔に苦しめられていたイスラム教徒がイエスと劇的に出会う

執筆者 : 石野博

オーストラリアで、家族が悪魔に苦しめられていたイスラム教徒の男性が、イエスとの超自然的な出会いを体験した。

イスマエルはトルコ系のイスラム教徒だった。彼は19歳の時にオーストラリアに移住した移民だ。彼は表向きはイスラム教を信仰していたが、アッラーとイスラム教について、常に疑問を抱いていた。それで彼は自分のことを形だけのイスラム教徒だと考えていた。彼は、神とは誰なのか、見えない未知の世界があるのか、あるならそれを知りたいと思っていた。それでオカルト的なスピリチュアリズムに興味を抱き始めたのだ。

彼はオカルトにのめり込んでいった。ウイジャボードとコーヒーカップを使って霊を呼び出すトルコ系イスラム教徒に出会い、ますますオカルトの世界に傾倒していった。悪霊との関係を断ち切ろうとすると、その霊は恐ろしい警告をするので、彼はオカルトに突き進まざるを得なくなった。

イスマエルは悪霊との出会いを次のように語っている 。「私はコーヒーを入れていました。かき混ぜて、カップの中をのぞき込むと、異様な生き物がコーヒーの上に住んでいて私を見ていました。ところが次の瞬間、それは私の後ろにいて、カーテンにぶら下がっていたのです。彼らは人間の姿を持つ悪霊で、コウモリのような羽があり、爪がものすごく長かったです。これが羽ばたくたびに、羽から煙が出ていました。私が友人の家を出るとき、この霊が言いました。『二体の仲間がお前についていくからな』と」

イスマエルには2人の息子がおり、4年間、悪霊に苦しめられていた。イスマエルによれば、息子たちは赤い目をした同じ生き物のスケッチを描いたそうだ。「息子たちは私たちのベッドに来て、震え始めたんです。10分だったのか、15分か20分だったのかは覚えていませんが、息子は拳を振り上げながらずっと叫んでいました。本当にパニックになりました」

イスマエルはあらゆる手を尽くし、アッラーと預言者たちに祈ったが、何の効果もなかった。いら立ちから、イラン人のクリスチャンの友人に助けを求めた。それで彼は、この友人が参加するバイブルスタディーに連れていってもらった。そこでイスマエルはイエスに人生をささげたのだ。彼は主イエスとの超自然的な出会いを経験した。「イエスが私に向かって手を振っているのが見えたんです。彼はほほ笑んでいました。あちこちから光が差し込んでいるのが見えました。本当に素晴らしかった。自己中心だった私は、主イエスと出会って主を愛するようになりました。私は何の迷いもなく改宗しました」

イスマエルの牧師は、悪霊を追い出すために2週間祈るようイスマエルにアドバイスした。彼は毎晩、家から出て行くように悪霊に命じた。「私は毎晩祈っていました。『イエス・キリストの御名によって命じる、お前たちには何の権威もない!イエス・キリストの御名によって命じる、お前たち悪霊ども出て行け!』と何度も祈りました」。その結果、彼の子どもたちは悪夢を見なくなった。それ以来、イスマエルは御言葉に飢え、聖書を読み続けている。彼は聖書に書かれていることとコーランの教えを比較し、聖書の神がどれほど素晴らしく、慈悲深く、恵み深く、寛容な神であるのかを発見したのである。

安易に悪霊と関わりを持って、関係を断ち切ることのできないほど深みにはまってしまった彼だったが、主を褒めよう!イエスの御名は何よりも力があるのだ。文明的な現代社会でも悪霊的オカルトに頼り、いつの間にかそれに支配され、苦しんでいる者が少なくない。それらの人々が福音を信じ、解放され、良き証人となり、イスマエルがそうなったように、オカルトに苦しむ人々の道標となれるよう祈っていただきたい。

■ オーストラリアの宗教人口
プロテスタント 12・6%
カトリック 25・0%
イスラム 2・5%
無神論者 23・2%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。