2023年10月29日19時00分

ワールドミッションレポート(10月29日):ブルガリア 2人3人信者が集まるところに

執筆者 : 石野博

信者たちが礼拝し、祈り、聖書の学びのため集まるところ、神はその中におられる。ボリス牧師はそう堅く信じているし、ペパ姉妹もそう信じている。

ペパが住むブルガリアのある村の信者たちは、皆が散らばり、信仰を忘れてしまっていた。ボリス牧師は、村の中心に集まることのできる建物を見つけると、彼らに主のもとに戻るよう招いた。

ペパは言う。「私はこの信者のグループを見つけることができてとても幸せでした。そのおかげで、私は神の愛を再び見つけることができたのですから」

実は、ペパは5年前からがんに苦しんでいた。化学療法も何度か受けたが、功を奏さなかった。ある日、この信者のグループのところに来た彼女は、神の癒やしの必要性と健康を取り戻したいという願いを教会の仲間たちに話した。ボリス牧師と教会の皆は彼女のために祈り、神の憐(あわ)れみを求めた。

そして数日後、ペパは医師の診察を受けた。「ああ、何ということでしょう! 病院に行くと、医師は私の体にがんを見つけることができませんでした! なんとがんはすっかり消えてしまったのです! 神が私をこの病から救い出してくださったのです」。彼女は喜びの声を高らかに上げた。

ペパが体験した癒やしは、村の住民の間に瞬く間に広まっていった。すると主から遠ざかっていた人たちや、まだイエスを知らない人たちがたくさん教会にやって来て、イエスを求め始めたのだ。「すでに何人かの人がイエスを主または救い主として受け入れ、信仰を告白しています。ハレルヤ!主を賛美します。私たちは共に神をたたえているのです!」

コロナ禍やいろいろな事情で教会から足が遠のいていた信者たちは、パペの癒やしの証しを通して教会に戻ってきた。

この村のリバイバルは、病に侵されて希望を失っていた一人の婦人から始まった。主は絶望の支配するところを、ご自身の命と希望、栄光のあふれる場所としてくださる。

ブルガリアの小さな村々から祝福が流れて、国中に及ぶよう祈っていただきたい。

■ ブルガリアの宗教人口
正教徒関係 78・56%
プロテスタント 2・28%
カトリック 0・99%
イスラム 12・1%
ユダヤ教 0・04%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。