2023年9月29日08時38分

祈りの絶大な力 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

「モーセが手を上げているときは、イスラエルが優勢になり、手を降ろしているときは、アマレクが優勢になった」(出エジプト記17:11)

「モーセが手を上げている」とは、モーセが祈っている姿を指します。モーセの祈りは、実際に現場で戦っているヨシュア以上に大きな力がありました。

もちろん、モーセのとりなしの祈りもヨシュアの戦いも、両方大切なことは言うまでもありません。しかし、戦いの優勢劣勢、勝敗が祈りにかかっていたという点は、私たちにとても大切なことを教えています。

信仰の戦いには、実際の戦いとともに、その背後での祈りという側面があるのです。

「あなたがたはまだ、罪と戦って、血を流すまで抵抗したことがありません」(ヘブル12:4)

罪との戦いは、血を流すように熾烈(しれつ)なものです。しかし、その戦いの重要な側面は、密室での祈りです。イエス様は十字架を背負う前に、ゲツセマネの園で血の汗を流しながら決死に祈られました。

神の働きの輝かしい勝利の背後には、必ずとりなしの祈りがあるのです。物事の表面だけを見るのではなく、その背後にある祈りにも目を向けるべきです。そして、ぜひその祈りに参戦していただきたいです。

あなたの近くで働く牧師や奉仕者のために祈りましょう。とりなしの祈りを続けることは、たやすいことではありません。眠くなったり「祈っても無駄だ」という失望がやってくるからです。

あなたの祈りの左右の手を支えるのは、信仰と希望と愛です。信仰と希望があなたの両手を引き上げ、愛があなたの心に火を燃やし続けます。

「こういうわけで、いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です」(1コリント13:13)

「誘惑に陥らないように、目をさまして、祈り続けなさい。心は燃えていても、肉体は弱いのです」(マルコ14:38)

「私もまた、あなたがたのために祈るのをやめて主に罪を犯すことなど、とてもできない。私はあなたがたに、よい正しい道を教えよう」(1サムエル記12:23)

祈りの召しに応えて、祈る人にさせていただきましょう。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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