リバイバルの器を育て、これから日本で起こされる大リバイバルに備えようと、栃木市を拠点に活動する伝道団体「あどない・いるえ伝道協会」が、来年4月から「あどない・いるえ神学校」を開校する。1期生は20人を募集する他、通信制の学生も同時に受け入れる。
同協会の前身「ミッションあどない・いるえ」は1995年、フィリピンのミンダナオ島で1ヘクタールの土地を購入し、孤児院と聖書学校を開設。現地の若者たちを主の働き人として育て、地域の教会を支援してきた。
代表の藤正信牧師は、国内外の教会を巡回しながら、聖書のメッセージと賛美の奉仕を延べ1400回以上にわたり行ってきた。これから日本で起こされる大リバイバルを思いながら、神の言葉を100パーセント信じる者たちが集まって祈り、共に働く受け皿を作りたいと祈る中で、同校の開校に導かれた。
科目は、「根本教理」「ギリシャ語の基礎」「礼拝と賛美」などの基礎的なものから、「教会会計」「教会事務」「教会営繕」など、教会運営で必要となる実践的なものまでさまざま。伝道で用いるトラクトや本の制作方法を教え、実際に完成するまでフォローするというユニークな科目もある。
一方、「説教演習」では4年間に200回に上る説教演習を行い、「暗唱聖句」では300の重要聖句を日本語と英語の両方で暗唱し、「聖書学習」では創世記1章からヨハネの黙示録22章まで聖書全巻の各章を起承転結でまとめるなど、リバイバルの器として育てるための厳しい内容もある。
講師は、世界宣教センター所長の奥山実牧師、チャーチ・オン・ザ・ロック・ディサイプル・センターの大東利章牧師、お茶の水聖書学院で長年にわたり教会音楽科を教える植木朋子氏らが担当する。
藤牧師は「あどない・いるえ神学校は、神の軍隊を創り上げる訓練所」と言い、「学歴も年齢も問わず、主婦やビジネスマンでも神に心動かされた人を迎えていきます。神の言葉を説教としていつでも誰にでも語れるように訓練し、神の指示を聞けるように魂を整え、死に至るまで忠実な神の勇士に鍛えていきます」と話す。
入学には、1200文字程度の入学志望理由書(献身と召命の証し)と牧師の推薦状、履歴書が必要。期間は1学期(4~6月)、2学期(9~11月)、3学期(1~3月)を4年間。学費は月3万円に加えて、事務・設備・光熱費が月1万円、入学金1万円。学期ごとの入学も可。詳細は、同校のホームページを。