2023年7月28日09時06分

嫌いと無関心 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

「人から嫌われることが怖い」という話を聞くことがあります。人から嫌われることは、本当に怖いことでしょうか。

「愛の反対は無関心」だといわれます。私は、人から嫌われることよりも、人から無関心でいられる方がつらいし、寂しく感じます。ねたまれたり、嫌われて意地悪されるのは、ある意味強烈なエネルギーを感じます。しかし「いてもいなくてもいい」というのは無関心であり、無視です。

神様は、私たち一人一人に強烈な関心を持っていてくださいます。神様からの関心を受け止めて、その関心で自分自身への関心を抱き、同じように、他者に対して関心を持ちたいものです。

自他に対してマイナスの関心があった場合は、プラスに切り替えましょう。最近は少なくなりましたが、車のマニュアルミッションは、クラッチを切って、ギアを入れ替えて再びクラッチをつなぎます。

ギアによって、同じエンジンの力を前進にもバックにも使えるように、マイナスの関心は、いったんクラッチを切るように、祈りによってその関心を切り離して神に向けます。そして、ねたみや憎しみを愛や憐(あわ)れみなどに変えて、再び相手に向けるのです。

無関心というのは、エンジンの力が全く伝わらない状態です。やっぱり愛の真逆なのでしょう。

嫌いは嫌いでいいし、嫌いを好きに変えることは、自分ではできません。クラッチを切って、いったん動力を切り離してから違うギアに入れ替えるように、祈りでクラッチを切り、神によってシフトをチェンジしてクラッチをつないでいただくのです。

人から嫌われることを怖れる必要はありません。わざと嫌われる必要はありませんが、嫌われていると知ったら、その相手は自分に対して強烈なエネルギーを向けてくれていることを喜び、シフトチェンジして感謝し、愛をお返ししていったらどうでしょうか。

人は、嫌っていた相手からでも、好かれて悪い気はしませんし、好きに変わることもあり得ます。

こちらから相手を好きになっていきましょう。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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