2023年6月18日20時51分

思い通りにいかないことがもたらすもの 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

何もかも思い通りに進んで、人生がバラ色に思えるときがあります。このような状態が続くと、人は傲慢(ごうまん)になりやすいです。

しかし、やる事なす事全てが思い通りにいかないときがあります。このようなときに健全な価値観を持たないと、潰れてしまうことがあります。このようなときにも神の愛は変わらないということを知らなくてはいけません。

神の愛が土台にあるならば、傲慢が砕かれ、忍耐を学ぶ貴重な機会になります。聖書は次のように語ります。

「私の兄弟たち。さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい。信仰がためされると忍耐が生じるということを、あなたがたは知っているからです。その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、あなたがたは、何一つ欠けたところのない、成長を遂げた、完全な者となります」(ヤコブ1:2〜4)

  1. 試練に会ったとき、この上もない喜びと思いなさい。神の愛が離れたわけではありません。
  2. 傲慢が砕かれ、忍耐を学ぶ機会になるからです。
  3. 謙遜になり、学んだ忍耐を働かせると、何一つ欠けたところのない、成長を遂げた、完全な者となります。

思い通りにいかないとき、健全な価値観、つまり創造者、救い主、神への正しい信仰を持つならば、それは祝福となるのです。

もちろん、思い通りにいかないことが面白いはずはありません。しかしそのような経験こそが、忍耐を学ぶ最高の機会なのです。学校の教室では学べない、最高の授業なのです。

学校で毎日授業を受けることは、楽しいことばかりではありません。学校で学ぶのは、卒業後に次のステージに進むためです。中学、高校、大学と進んでいき、就職したり、社会に出て活躍するための学びです。

砕かれて忍耐を学ぶために、思い通りにいかないという貴重な時を、感謝しながら通っていきましょう。

砕かれ、忍耐を学んでいないと、生きにくいはずです。砕かれ、忍耐を学んだ人は、何事にも感謝できるし、自制できるし、その場その場に適応できるし、生きやすくなります。幸せになります。

神は、私たちを愛しておられ、私たちが祝福された人生を歩んでもらいたいので、思い通りにいかない状況をプレゼントしてくださいます。感謝して受け止めましょう。あなたをグレードアップしてくれるからです。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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