2023年6月5日17時36分

古代東方大秦景教旅行写真記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦

コラムニスト : 川口一彦

キルギス共和国内の遺跡や遺構を訪ねるツアーに参加(2017、18年)。その時に立ち寄った東方教会遺構地や発掘品などを紹介しています。

古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦

スラブ大学付属博物館とキルギス共和国国立科学アカデミーを訪問。ここには多くの発掘品が収蔵されていた。

古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦

1982年発掘の「杜懐宝碑」に「砕葉鎮」と彫られている。このことから、この地に唐代の「鎮」が置かれ、中国唐軍が支配していたことが分かる。砕葉と書いて「スイアブ」と読み、『旧唐書』や『大唐西域記』にその名が出る。682年建碑。アク・ベシム遺跡から出土。

古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦

シリア語と十字が彫られた東方教会信徒の墓石、1200年前後のが多い。千個以上発見されたが、多くの収蔵者の手に渡り、紹介するのは一部。

古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
金属製の十字徽章も発見された。
古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
骨壺と思われる陶器

現地の馬と少年たち。多くの牛、馬、羊が放牧されていた。

古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦

ショップには、イエス様の降誕を証しする布製のものが売られていて購入。

古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
古代東方教会遺跡巡り旅行記(10)中央アジア、キルギス国の遺跡(5) 川口一彦
馬の様子を筆者がスケッチ。

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※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
『景教碑の風景』(シリーズ「ふるさと春日井学」3、三恵社、2022年)
『東方基督教遺跡見聞記』(2021年、私家版)

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川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

1951年、三重県松阪市生まれ。愛知福音キリスト教会宣教牧師、基督教教育学博士。聖書宣教、仏教とキリスト教の違い、景教に関するセミナーなどを開催。日本景教研究会(2009年設立)代表、国際景教研究会・日本代表を務める。季刊誌「景教」を発行、国際景教学術大会を毎年開催している。2014年11月3日には、大秦景教流行中国碑を教会前に建設。最近は、聖句書展や拓本展も開催している。

著書に 『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、2014年)、『仏教からクリスチャンへ―新装改訂版―』『一から始める筆ペン練習帳』(共にイーグレープ発行)、『漢字と聖書と福音』『景教のたどった道』(韓国語版)ほかがある。

【川口一彦・連絡先】
電話:090・3955・7955 メール:[email protected]

フェイスブック「川口一彦」で聖句絵を投稿中。また、フェイスブック「景教の研究・川口」でも情報を発信している。

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