2022年12月23日12時01分

判断の基準 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

物事の判断が迫られたとき、誰もが簡単に決められるようなことや、自分の好みで選んでよいものもありますが、時には、人生の方向が大きく変わってしまったり、人間関係に影響を与えてしまうような、簡単には決められない選択があります。

クリスチャンで毎日聖書を通読し、祈り、交わりをし、伝道している人ならば、神様の御心に敏感になれるので、過った判断をする率が減ります。その上で大切なのは、愛による判断です。しかも、神の視点から見た愛です。

ある人が、自分がしたいことを口にしたとします。親しい関係であれば、それを応援してあげたいと思うのが人情です。人間の視点から見た愛です。しかし、人間の視点から見た愛が、神の視点から見た愛と一致するとは限りません。

その違いが分かったときには、神の視点から見た愛を選ばなくてはいけません。そうすると、余計なお世話と煙たがれたり、嫌がられたり、憎まれたり、避けられる可能性もあります。多くの人から理解されない可能性もあります。

しかし信仰があるならば、それを乗り越えることができます。

「人の心には多くの計画がある。しかし、主のはかりごとが成る」(箴言19:21)

一般に、民主主義は素晴らしい制度ですが、多数決が必ずしも正しい選択になるとは限りません。人は罪人であり、自己中心であり、邪悪な性質を持っているからです。聖書を読み、祈り、神との関係を深めること。神の御心を知り、謙遜にそれを受け止め、従うことが物事の判断基準になるなら、間違った判断をすることが限りなく少なくなるはずです。

さらにそのような人は、間違った判断をしたことに気付いたら、容易に方向転換が可能なはずです。

「みこころが天で行われるように、地でも行われますように」(マタイ6:10)

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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