2022年12月12日09時46分

キリストの到来における神の不思議 万代栄嗣

コラムニスト : 万代栄嗣

母マリヤは・・・聖霊によって身重になったことがわかった。・・・主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ。恐れないであなたの妻マリヤを迎えなさい。その胎に宿っているものは聖霊によるのです。マリヤは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です。」このすべての出来事は、主が預言者を通して言われた事が成就するためであった。「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」(マタイ1:18~25)

スポーツの場合、勝って大喜び、負けて落ち込んで、それもスポーツの楽しみかもしれませんが、「人生」「命」のことを思うと、一喜一憂ではなく安定的に喜んでいたいと思います。そんな中で私たちクリスチャンには、どんな状況であれ、救い主イエス・キリストが共にいてくださる平安と喜びがあります。イエス様のご誕生から2千年間変わらずクリスマスが巡ってくるたびに、喜びは色あせず、恵みの大きさ、力強さは変わりません。

今日の聖書の箇所は、イエス様誕生の物語です。毎年クリスマスに一度は読む箇所ですが、2022年を生きる私たちのためにも、さらに新しい恵みのメッセージが与えられるのです。イエス・キリストを通して私たちに示された神の恵みを、4つのポイントを挙げて味わっていきたいと思います。

1. 人の理解を超える神の不思議

イエス様の誕生の物語は、人の予想や計画、手続きを超える不思議な出来事でした。ヨセフとマリヤはまだ一緒にならないうちに、マリヤが妊娠したことが分かります。当時、ヨセフとマリヤ(特にヨセフ)にとって、心やすらかでない厳しい状況でした。しかし、彼らの理解を超える神からの不思議な出来事が起こっていました。

クリスチャンとしての人生で向き合うべきは、神様のなさる不思議です。私たちにとって不都合に思われること、全く考えもしなかったことも、神様が働かれるとき、理解を超えて神の御業が起こり、神の不思議としか言いようのないことが起こります。

「目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、そして、人の心に思い浮かんだことのないもの。神を愛する者のために、神の備えてくださったものは、みなそうである」(1コリント2:9)

2. 奇跡を起こす聖霊の働き

「神の不思議」が起こるのは、聖霊の働きによります。神様は人が作る偶像ではなく、霊ですから、神が働かれるとき、聖霊によって私たちのうちに力強い御業をなし、奇跡さえ成し遂げてくださいます。

3. 神の救いのご計画が明らかになる

聖霊による不思議な出来事が起こると、神様の計画が明らかにされます。イエス・キリストのご誕生は、偶然の出来事ではありません。「時がついに満ちて」(エペソ1:10)救い主イエス・キリストのご誕生が事実となりました。単に不思議な出来事が起こって終わりなのではなく、イエス・キリストの誕生により、私たち人間の救いのための計画が動き出したのです。

4. 私たちに与えられる大きな恵み

救い主の誕生という神の計画により、私たち誰もが、神が共におられるということを実体験できるようになりました。この恵みを決して忘れないように。まさに神によって救われたこと、神が共におられることを感謝しましょう。

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万代栄嗣

万代栄嗣

(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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