2022年11月9日10時34分

世界宣教祈祷課題(11月9日):エリトリア

執筆者 : 奥山実

エリトリア/アスマラ
エリトリアの首都アスマラ(写真:Saiko)

エリトリア福音同盟の議長で、フルゴスペル教会の主任牧師であったキフル・ゲブレムスケル博士は、2004年5月から投獄されている。

当局は、早朝に彼の自宅を襲撃して逮捕した。キフル博士は1999年に専任の牧師になるまで、首都のアスマラ大学で数学科の教授をしていた。博士は逮捕以来ずっと隔離され、妻と4人の子どもたちは、面会することすらできない。

彼は、同時期に逮捕されたキリスト教の指導的牧師たちと共に収監されたと考えられている。彼らの逮捕は、同国のキリスト教への弾圧強化の見せしめとして強行されたのだ。

2002年5月、エリトリア政府は、正教会、カトリック、ルーテル派、スンニ派を除く全ての宗教を禁教とした。禁止された教会の信者は逮捕され、コンテナ、地面の穴、警察署などのひどい環境で、裁判もなく監禁された。この禁止令は、若い兵士らの間で起きた聖霊派のリバイバルを受けたもので、政府にとっての脅威を排除するためだった。

博士の解放と同国の霊的リバイバル、信教の自由のために祈っていただきたい。

■ エリトリアの宗教人口
イスラム 50・3%
正教 41・9%
カトリック 3・4%
プロテスタント 2・8%
無宗教 1・9%