2022年9月23日10時24分

仲直りの方法 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

ある夫婦がささいなことでけんかとなり、ご主人が妻に「出て行け!電車賃だ!」と小銭を投げつけました。奥さんはそれを拾って財布に入れ、もじもじしているので、すごい剣幕で「『早く出て行け!』と言っただろう!」と怒り出すと、奥さんは「だって、戻ってくる電車賃がないんだもん(´・_・`)」と答えました。

お互いに見つめ合い、笑っているうちに仲直りしました。

違う夫婦は、ささいなことからけんかとなり、「お前の物は一つ残らず持って出て行け!」と言われて、奥さんは意地になって荷物をまとめました。いざ出かけようとしたとき、ご主人は「おい、俺もお前のものだから、一緒に持って行け」と言いました。

さっきまでけんかしていたことがうそのように仲直りしたそうです。

夫婦けんかは「犬も食わない」といわれますが、他人が仲裁に入って解決できるものではありません。上記2組のカップルは、片方が意地を張ることをやめてバカになれたので、すみやかに解決しました。しかし、ここで両者が意地を張り合っていたら、けんかはエスカレートし、離婚に至ってしまう可能性もあります。

これは夫婦関係ばかりではなく、どんな人間関係の中でも言えることです。片方がバカになれれば仲直りできるのに、それをしないで意地の張り合いをし、ついには修復不能の状態に陥り、絶縁となったり、殴り合ったり、とんでもないところまで発展してしまうことがあります。

神と人間の関係はどうでしょうか。人類の先祖であるアダムとエバは、神に対して罪を犯し、神を捨て、悪魔に従いました。聖書は「罪の支払う報酬は死である」(ローマ6:23)と語ります。

しかし、神の側からバカになって先に手を差し伸べてくださり、独り子イエス・キリストを十字架にかけて、罪の支払う報酬である死という刑罰を身代わりに受けて死んでくださいました。信じるだけで救われる道を与えてくださいました。

今日これは、全人類が真剣に考えなければいけない問題です。あなたを造られた神と和解し、神と共に歩む人生をスタートしませんか。神との和解が、他の人間関係にも決定的に影響を与えます。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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