そこでペテロは、口を開いてこう言った。「これで私は、はっきりわかりました。神はかたよったことをなさらず、 どの国の人であっても、神を恐れかしこみ、正義を行う人なら、神に受け入れられるのです。神はイエス・キリストによって、平和を宣べ伝え、イスラエルの子孫にみことばをお送りになりました。このイエス・キリストはすべての人の主です。・・・イエスについては、預言者たちもみな、この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦（ゆる）しが受けられる、とあかししています。（使徒１０：３４～４３）

人は愚かでわがままで、戦争の現実は今でもあちこちにあり、自分の都合中心に生きようとするものです。そんな罪深い私たちがまともに生きていくためには、神様と向き合うことが必要です。天地を創られ、命を与えられた神様と向き合い、神様に聞き従い、導かれ、時には叱られることで、本当の幸せを手にすることができることを忘れないようにしたいのです。

今日の聖書箇所は、ユダヤ人である使徒ペテロと、異邦人でローマ軍の百人隊長であるコルネリオが出会い、歴史を変えることになった重要な場面です。敵対し、出会うはずのなかったユダヤ人と異邦人が、神の不思議な働きによって導かれ、出会うことによって、異邦人にもイエスの福音が伝えられ、世界宣教へ向かう教会の働きが始まりました。ペテロが語るように、癒やしも救いも全てが、歴史上ただひとり人となられた神イエス・キリストによることを知りたいのです。４つのポイントを学んでまいりましょう。

１. 主キリストは全ての人の主！

「イエス・キリストがおられるから、誰であっても救われ癒やされるのです。イエスは、神が人となられたお方であり、目には見えなくても聖霊の豊かな働きによって救い主、癒やし主として力強く働かれ、世の終わりまで私たちと共におられます」とペテロは語りました。主イエス・キリストは、全ての人の罪を贖（あがな）い、悪の力から解放し、神の子とし、永遠の命を保証する唯一の救い主であり、全ての人の神、真の救い主です。だからイエスの名によって癒やされるのです。

２. 主キリストによる病の癒やし、悪霊からの解放！

イエス・キリストの本質、ありのままの姿は、神であり救い主であります。私たちの罪を清めると同時に、ありとあらゆる病を癒やし、悪霊に苦しめられている人々をことごとく解放したお方です。主キリストには、初めから当然の御業として神による救いと癒やし、悪霊からの解放があるのです。これをとどめる力はどこにもありません。イエスの名によって祈りましょう。

３. 主キリストの十字架と復活の御業！

イエス・キリストは、単に口約束で私たちの救い主になられたのではなく、十字架でその命を捨てて、死の力からよみがえられたことによって、私たちの救いと永遠の命の約束を確かなものとされました。十字架と復活の御業が与えられたことによって、私たちの魂は救われ、神の子どもとされ、イエス様の恵みを自由に受けることができ、永遠の命まで保証されている、そのような者にすでに変えられていることを感謝したいと思います。

４. 主キリストを信じる者に与えられる救い！

イエス様を信じる者は誰でもその名によって罪の赦しを受けることができると聖書に記されています。だから、私たちも決して失望することなく、主キリストを信じるならば、誰であっても罪は赦され、癒やされ、神の子どもとされて永遠の命を受けて神の家族の一員に加えられるのです。これがイエス・キリストによって与えられる福音、良い知らせであることを覚え、力強く歩んでまいりましょう。

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