2022年8月5日11時43分

戦うべき挑戦、戦う必要のない挑戦とは何か 加治太郎

コラムニスト : 加治太郎

ダビデは言った、「ケイラの人々はわたしと従者たちをサウルの手にわたすでしょうか」。主は言われた、「彼らはあなたがたを渡すであろう」。 そこでダビデとその六百人ほどの従者たちは立って、ケイラを去り、いずこともなくさまよった。ダビデのケイラから逃げ去ったことがサウルに聞えたので、サウルは戦いに出ることをやめた。(1サムエル23:12、13)

今回の聖書箇所を見ますと、サウルは引き続きダビデを追いかけ、殺害を試みます。そのことを知ったダビデは、サウルと戦うべきか神様に導きを求めますが、ケイラの人々がサウロの側につくことを知り、ダビデはその場を逃げ去りました。

私たちも、直面する戦いに全て応じる必要はないのです。神様は、私たちが戦いに勝利することを願われています。私たちが戦うべき挑戦、解決すべき課題とは何でしょうか。神様の導きを求めましょう。取り組むべき問題の解決に焦点を合わせ、全てを共に働かせて益としてくださる神様に信頼しましょう(参照・ローマ8:28)。

では、戦う必要のない挑戦とは何でしょうか。例えば、自分が周囲の人々に評価され、認められるためにする戦いは、空しく終わるでしょう。ある特定の人に評価されたいが故に、突然力んで発言し、大きな仕事を成し遂げようとするのはその典型です。実は、その戦いに直面したのは紛れもない私自身でした。私がこの誘惑を受けたとき、平安を失いました。そして、神様と会話するために一人の時間を持ちました。神様の導きを求めるうちに、私の内側に臨在される聖霊様から、生ける水が川のように流れる体験をしました。今直面している課題に誠実に取り組む中で、流れるように次の仕事にまで領域が広がることを示され、平安が与えられました(参照・ヨハネ7:38、コロサイ3:15、ガラテヤ5:22、23)。

神様と日々親しい関係を持つことを心がけていると、このように神様から御声を聞いて、神様が願われる一歩一歩を歩み続けることができるのです。私もこのようにして何度となく聖霊様に導かれ、素晴らしい実を結ぶことができました。信じる者は神様の御声を聞くことができるのです(参照・ヨハネ10:27)。

限られた時間の中で、与えられた賜物を最大限に生かすためにも、神様は私たちに、取り組むべき問題の解決に焦点を合わせ、勝利し続けることを願われています(参照・エペソ5:16)。

今日も神様の素晴らしい豊かな導きを信じ、期待して歩み続けましょう。

GOD BLESS YOU!

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加治太郎

加治太郎

(かじ・たろう)

2000年に在ニュージーランド、オークランド韓人教会で受洗。05年より音楽賛美ミニストリーをスタートし、日本各地、韓国、中国、米国などを巡回。CDリリースや、毎週、沖縄と鹿児島でラジオ番組も行い、福音を伝える働きを進める。07年にはクリスチャン社会人を励ますことをビジョンにSPREADミニストリーをスタートし、東京、千葉、埼玉、名古屋などで定期的に15年まで集会を行う。19年には世界の東と西をつなぐことをコンセプトに、広告代理店 Taro Kaji Office, LLC を設立。16年からは家庭礼拝を中心に、20年には東京ベイバイブルフェローシップをスタート。キリストを通して、人々が満ちあふれるほどに豊かな人生を歩むことに情熱を注ぐ。妻と一男一女の4人家族。