2022年6月20日21時12分

聖霊による言葉の奇跡 万代栄嗣

コラムニスト : 万代栄嗣

五旬節の日になって、みなが一つ所に集まっていた。すると突然、天から、激しい風が吹いて来るような響きが起こり、彼らのいた家全体に響き渡った。また、炎のような分かれた舌が現れて、ひとりひとりの上にとどまった。すると、みなが聖霊に満たされ、御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした。・・・あの人たちが、私たちのいろいろな国ことばで神の大きなみわざを語るのを聞こうとは。」人々はみな、驚き惑って、互いに「いったいこれはどうしたことか」と言った。(使徒2:1~12)

今日の聖書箇所から、聖霊が弟子たちの上に下って、どのような現象や事柄が起こったかを学んでいきたいと思います。

1. 御霊の働きで他国の言葉を語り始める!

ペテロや弟子たち、120人ほどのガリラヤの人々が皆、聖霊に満たされ、他国の言葉で話し出し、全く予想もしていなかったことが聖霊によってなされました。言葉における奇跡がそこに起こったのでした。神様が私たちに与えてくださった恵みの一つは、人が言葉を語ることができることです。言葉を通して神の御旨、神様とのつながり方、また、恵みを私たちに教えてくださいました。一つの民族だけが恵みを受けたのでなく、エルサレムに集まっていたあらゆる国の人々の生まれ故郷の言葉で福音が語られたことを目撃し、体験したのでした。

2. 多くの地域から集まった多くの人々の存在!

数多くの地域からたくさんの人々がエルサレムに集まっており、聖霊による言葉の奇跡を目撃し、体験し、その奇跡は人々によって分かち合われました。神様が聖霊を注いで私たちに与えてくださる恵みは、学問として学ばれるものや限られた特定の神学者だけのものではなく、ありとあらゆる国や地域の人々が目撃し、体験できるものであることを感謝したいと思います。神の御業、恵み、奇跡は、私たち生きる人間のためのものであり、そこに全ての人々が神によって招き入れられていることを心から感謝したいと思います。

3. さまざまな言葉で神の御業の証し!

その奇跡を目の当たりにした人々が一番驚いたことは、弟子たちがさまざまな国の言葉で話し出したというだけでなく、彼らが皆、神の御業、イエス・キリストによる救いと永遠の命の恵みを証しするのを聞いたことでした。まさに聖霊が働かれる教会として集っていることを知りたいのです。そして、単に教会に聖霊が働かれるというだけでなく、この年の後半、弱い私たち一人一人も聖霊によって恵まれ強められ、イエス様の証し人となれるように変えられていきたいと思います。神の大家族として共に恵まれていきましょう。

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万代栄嗣

万代栄嗣

(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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