2022年5月6日10時21分

祈りとは何か 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

辞書には、「祈りとは、神ないし神格化されたものとの意思の疎通を図ろうとすること」と書かれています。祈りとは「神との交わり」です。それは「自問神答」することです。これが人間本来の生き方です。

しかし祈らないと「自問自答」をすることになります。「自問自答」とは、自問に対する答えを持っていない自分で無理やり答えを出すことです。実は、これが人間の悩みの原因なのです。答えを出すのは「神」なのです。神でない自分が答えを出すことは、自分を神とする行為、「自己神格化」です。

人間は、神より少し低く造られました。この地位に不満や不足があるでしょうか。

「あなたは、人を、神よりいくらか劣るものとし、これに栄光と誉れの冠をかぶらせました」(詩篇8:5)

神より少し低い地位とは、決して低くはありません。「この世の王」です。しかし悪魔の誘惑に負けて「この世の王という地位」と「神ご自身」を捨てて、「悪魔を神」とし「悪魔の奴隷」となりました。人は本来、罪や悪魔の奴隷ではなく、罪も悪魔も治めるべき存在なのです。

「あなたが正しく行ったのであれば、受け入れられる。ただし、あなたが正しく行っていないのなら、罪は戸口で待ち伏せして、あなたを恋い慕っている。だが、あなたは、それを治めるべきである」(創世記4:7)

今日、悪魔と罪の奴隷から、神より少し低い地位に立ち返りませんか。

「息子は言った。『お父さん。私は天に対して罪を犯し、またあなたの前に罪を犯しました。もう私は、あなたの子と呼ばれる資格はありません』」(ルカ15:21)

神様は、悔い改めて神に立ち返る人を受け入れ、罪を赦(ゆる)し、神の子どもとしてくださいます。

そして祈りましょう。「自問自答」をやめて「自問神答」で生きていきましょう。

「わたしの名を呼び求めているわたしの民がみずからへりくだり、祈りをささげ、わたしの顔を慕い求め、その悪い道から立ち返るなら、わたしが親しく天から聞いて、彼らの罪を赦し、彼らの地をいやそう」(2歴代誌7:14)

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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