2022年4月29日11時43分

なぜ祈っても祈っても、扉が開かれないのか 加治太郎

コラムニスト : 加治太郎

わらべサムエルは育っていき、主にも、人々にも、ますます愛せられた。(1サムエル2:26)

私たちは皆、自分が望んでいる事柄のために祈り、その扉が開かれることを願ってやまないでしょう。しかし、信仰生活を振り返ってみると、私たちは何度、その扉は御心ではなかったと簡単に諦めてしまい、方向修正をしてきたことでしょうか。その扉は本当に、御心ではなかったのでしょうか。

聖書は、その扉が開かれるための知恵を私たちに教えています。今回は、その中の一つに触れたいと思います。それは、人々からの好意です。

ヨセフがファラオ王の夢を解き明かしたことで、神様のご計画がヨセフを通して行われていきました。しかし、そのために必要だったのは、ファラオ王からの好意でした。ファラオ王がヨセフの夢の解釈を信頼し、エジプトの政治をヨセフに任せたからこそ、それが成就したのです(参照・創世記41:14〜49)。

サムエルは成長とともに、神様と人々からの好意が増し加えられていったと聖書に書かれています(参照・1サムエル2:26)。神様と人々からの好意が増し加えられるためには、どんなことをすればよいのでしょうか。上記の聖書箇所を読んでも、何か特別なことは求められていません。実は、私たちの体が大人になるにつれて自然に成長していくように、周囲からの好意も、私たちの信仰が成長していけば自然と増し加えられていくのです。私たちの信仰が成長するために必要なもの、それは御言葉の栄養です。

神とわたしたちの主イエスとを知ることによって、恵みと平安とが、あなたがたに豊かに加わるように。(2ペテロ1:2)

私も仕事において何度となく、人々からの好意を通して扉が開かれていきました。怠惰を奨励しているわけでは決してありません。しかし、私が十分に仕事をこなすことができなかったときでさえ、人々からの好意により、自力では到底及ばない大きな扉が開かれていったのです。

今日も神様との時間を大切にし、御言葉を素直に受け入れましょう。直面している扉が開かれるために必要なこと、それは、私たちがキリストのことをますます知り、受けるに値しないあふれる恵みとご好意を素直に受け取って信仰を成長させ、人々からの好意を体験することです。

GOD BLESS YOU!!!

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加治太郎

加治太郎

(かじ・たろう)

2000年に在ニュージーランド、オークランド韓人教会で受洗。05年より音楽賛美ミニストリーをスタートし、日本各地、韓国、中国、米国などを巡回。CDリリースや、毎週、沖縄と鹿児島でラジオ番組も行い、福音を伝える働きを進める。07年にはクリスチャン社会人を励ますことをビジョンにSPREADミニストリーをスタートし、東京、千葉、埼玉、名古屋などで定期的に15年まで集会を行う。19年には世界の東と西をつなぐことをコンセプトに、広告代理店 Taro Kaji Office, LLC を設立。16年からは家庭礼拝を中心に、20年には東京ベイバイブルフェローシップをスタート。キリストを通して、人々が満ちあふれるほどに豊かな人生を歩むことに情熱を注ぐ。妻と一男一女の4人家族。