2022年4月26日11時52分

篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(67)聖書から考察する:「酒は百薬の長」は本当か

コラムニスト : 篠原元

お酒やアルコールにどんなイメージがあるでしょうか。良いイメージ、悪いイメージ・・・。世界のベストセラーである聖書は、酒について多くのことを教え、語っています。

まず、大使徒パウロは、弟子であるテモテにこのように指導しています。

「これからは水ばかり飲まないで、胃のために、また、たびたび起こる病気のためにも、少量のぶどう酒を用いなさい」(新約聖書・1テモテ5:23)

ですので「酒は百薬の長」つまり、適量の酒はどのような薬より効果があると酒を賛美するのはもってのほかですが、ある程度「適量の酒は効果あり」というのも事実なのかもしれません。

ですが、聖書で初めて酒について記述している箇所は、良い出来事についてではなく、忌まわしい出来事に関連しているものです。それが、旧約聖書・創世記9:21です。このようにあります。

「ノアはぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた」

あの有名なノアの箱舟の、ノアです。ここで初めて酒という言葉が出てきます。そして、ノアは酔っていたことが分かります。その結果、ノアは裸になっていた。その直後、ノアは大事件に巻き込まれます。それは、酒を飲んで酔っていたからです。

酒は、完全に悪いものではありません(聖書から判断して)。しかし、完全に良いものでもありません。大事なのは、酒に酔う人生を送るのではなくて、聖霊様に満たされた毎日を送ることです。聖霊様こそ、私たちの神であり、私たちを導き、助けてくださる、愛なるお方ですから!アーメン。

「また、酒に酔ってはいけません。そこには放蕩があるからです。御霊に満たされなさい」(新約聖書・エペソ5:18)

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篠原元

篠原元

(しのはら・げん)

1991年7月、東京都生まれ。プロテスタント・炎リバイバル教会伝道師。VIPクラブ、キリスト教各団体、ホテルなどにて講演、テレビ番組「ライフ・ライン」などに出演。社会福祉活動団体「100人の聖書基金」の、学校・児童養護施設・病院などへの書籍寄贈活動に著者として携わっている。著書に『100人の聖書』。2021年より NOVEL DAYS、エブリスタ等にて連載小説配信。

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