2022年4月22日09時03分

正しい祈り 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

クリスチャン同士で「ぜひ祈ってください」とお願いし、「分かりました。お祈りします」というやりとりをすることがあると思います。

「祈ります」という言葉が、単なるポーズで終わってはいけないと思います。「祈ります」と言ったら、一言であっても祈りましょう。祈りとは、その相手に対してあなたの望み通りになるように願ったり、コントロールしようとしたりするものではありません。すべてを知っておられ、すべてのことを行える神様が、御心のままに導き、働き、状況を変えてくださることに信頼して、より頼む祈りをささげることです。

「祈ってます」と言うことで、何かをやった気になってそれで終わらせてしまうのではなく、自分のことのように考えて、真剣に祈りたいものです。「自分を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい」と聖書が語る内容の実践は祈りから始まり、祈りによって完成します。祈ることで、その人との関係が変わっていきます。依存心や赦(ゆる)せないなどの不健全な感情は健全な思いに変わり、やがて愛する心を持てるようになっていきます。

ですから、祈っている相手に対して敵意を抱き続けたり、赦さなかったり、否定的な感情を持ち続けることはできないのです。もしその点が変わらないとしたら、わがままな自分の願望を願い、相手をコントロールしようとしているからかもしれません。

どうぞ、正しい祈りをささげましょう。家族や神の家族のために祈り、友人知人のために祈り、国や世界のために祈りましょう。祈るなら、祈る人の心が変わり、さらにその祈りを通して人や状況が変わっていきます。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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