2022年4月17日18時01分

世界宣教祈祷課題(4月17日):ニジェール

執筆者 : 奥山実

仏シャルリー・エブド紙の抗議激化、西アフリカ・ニジェールではミサ中止に
ニジェールの首都ニアメ=2011年(写真:Jean Rebiffe)

残虐な攻撃で、度々キリスト者を迫害することで知られる過激派イスラムの少数民族にフラニ族とトゥアレグ族がいる。ニジェールに住むこれら2つの部族の間で今、神が働いておられる。

米宣教団体「殉教者の声」(VOM)によれば、これらの部族から最近、回心する者が起こされている。改宗者は、迫害を逃れ、村から村へと福音を宣べ伝えながら移動しているという。

VOMの関係者によれば、「われわれは、フラニ族によるキリスト者襲撃事件などの悪いニュースばかりを耳にするが、これらの部族にも神が働かれることを覚えるべきだ」という。彼は、覆面に覆われテロリストそのものの様相の者が受洗する写真を何度か見たことがあるというのだ。

これらの部族が過激な襲撃に走る理由は、外部の過激派によって利用されるケースと、部族間抗争による場合とがあるそうだ。このような部族からの改宗には、激しい迫害と困難が伴う。ほとんどの場合が、愛すべき家族からの迫害なのだ。このような特殊な環境で救いに導かれるフラニ族、トゥアレグ族の兄姉らの守りと成長とともに、彼らの同族への伝道が豊かに実を結ぶよう祈っていただきたい。

■ ニジェールの宗教人口
イスラム 97・1%
プロテスタント 0・2%
カトリック 0・1%
土着宗教 2・5%