2022年4月8日10時15分

目を離さず生きよう 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

旧約聖書に登場する代表的な預言者といえば、「エリヤ」と「エリシャ」です。

2人は師弟関係から始まり、やがて同労者となりました。エリヤは死を目前にしたとき、エリシャに「あなたは何を願うか?」と聞きました。エリシャは「あなたの霊の2つの分を私に受け継がせてください」と答えました。エリヤは、「難しい注文をする・・・」と言いながら、同時に「私があなたの元から取り去られる姿を見るならばかなえられよう」と答えました。

いつ天に帰るか分からないエリヤを、エリシャはどうやって見ることができるのでしょうか。「だるまさんが転んだ!」と言うように、「見ぃちゃった、見ぃちゃった」というようなことでは、見そびれてしまう可能性があります。

唯一の解決策は、エリヤから目を離さないで生き続けることです。エリシャがエリヤから目を離さなかったように、私たちは、イエス様から目を離さないで生きていきたいものです。

「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい」(ヘブル12:2)と聖書は語ります。どんなときにも、イエス様から目を離さないで歩んでいきましょう。

しかし、イエス様だけを見ていたら、他のものが見えなくなります。富士山とスカイツリーを同時に思い描くことはできないはずです。

同時に重ねて見たらいいのです。小さいときに、太陽を見るために下敷きを使って、透かして太陽を見たことを思い出します。イエス様という下敷きを通して、物事を見、世界を見るのです。そうしたら、イエス様から目を離さないで生きられますし、イエス様を通して見るものはすべてプラスであり、祝福であり、喜びと感謝にあふれるのです。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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