2022年3月10日10時52分

世界宣教祈祷課題(3月10日):ミャンマー

執筆者 : 奥山実

クーデターで「恐れ」と「パニック」の日々 ミャンマーのクリスチャンたちの叫び
聖餐式をするミャンマーのキリスト教徒たち(写真:オープン・ドアーズ)

ミャンマーの軍部がクーデターを起こして、早くも1年の歳月が流れる。人権団体の最近の報告によると、軍は民間人を殺害し、人間の盾として使っている。兵士は家、難民キャンプ、そして教会までも攻撃している。これらの行為は戦争犯罪に相当する可能性が高い。このような暴虐はカヤー州で行われた。

ある報告によると、時間の経過とともに、現地の人々は軍政に立ち向かう反乱軍として組織化され、軍政側も多くの兵士を失い、苦戦を強いられつつある。軍はクーデターの直後から、抗議行動に参加した多くの人を射ち殺し、投獄した。そして軍が攻撃されると、報復として、攻撃された地域の罪なき民間人を虐殺したのだ。しかしこれらの横暴に対し、市民らの結束は逆に強くなった。

現地で宣教するAMGインターナショナルは、戦禍の中1万2千世帯に食料を、そして1千世帯に医療品を提供し、困難にかかわらず、人々を集めて23の伝道イベントを開催することができたのだ。そして、なんと千人近くの人がキリストを信じる決断をした。

困難な中にも希望の種はある。ミャンマーの平和と、戦禍の中、伝道に励む兄姉たちのために祈っていただきたい。

■ ミャンマーの宗教人口
仏教 80・0%
プロテスタント 7・0%
カトリック 1・3%
イスラム 7・2%
ヒンズー 0・4%