2009年1月9日15時16分

失業者のための祈りを発表、英国国教会

英国金融の中心である「シティ」の高層ビル群。イングランド銀行をはじめ、保険会社や株式取引所、大手銀行が密集している。

 米国のサブプライムローンに端を発した世界的な不況の直撃を受ける英国では、英国国教会(聖公会)がこのほど、失業した人々、あるいはリストラされずにまだ仕事に就いている人々のための祈りを発表した。ロイター通信が伝えた。



 同通信によれば、失業者のための「解雇された人々への祈り」では、「混乱して叫ぶ私の声を聞いてください」などと祈り、「まだ仕事にある人々への祈り」では、「不確かな状況にあって、前に進めますように。毎日、私の能力の最善を尽くして働けますように」と祈る。



 英国では、同国の中央銀行であるイングランド銀行が8日には政策金利を年1.5%に決め、315年のイングランド銀行史上最低の金利となったほか、昨年の住宅価格は過去最低水準に下落。所得低下に伴って引越しを余儀なくされるケースも増加し、不況で捨てられるペットの数も倍になるなど深刻な状況だ。