2022年1月11日18時00分

篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(52)聖書から考察「人間は最長で何歳まで生きられるのか」

コラムニスト : 篠原元

長寿…。多くの人が「長寿」を求めていますよね。あの始皇帝も「不老不死」を必死に願っていたそうです。人は「長寿」を求め、なんとかして「死」「死の日」を回避しようとします。

では、人間は「長寿」だとして、何歳まで生きられるものなのでしょうか。まず、現在世界で一番の最高齢者(世界最高齢ギネス記録認定)は、なんと日本人の田中力子(かね)さんです。2022年1月2日に119歳になられたそうです。

この田中さん、明治36年生まれ。ですので、スゴイですね、つまり、明治、大正、昭和、平成、令和…。ちなみに、どれくらいスゴイかというと、この明治36年は1903年。1903年といえば、あのライト兄弟が世界で初めて有人動力飛行に成功した年です。あとは、あの金子みすゞ(詩人)も1903年生まれですね。

それで、世界最高齢の田中さん、58歳の時に洗礼を受けたクリスチャンであるといわれています。いやぁ、本当、スゴイですね。119歳。明治から、なんと5つの元号を生きているわけですよね。

で、ちょっと話が長くなりますが、なんとこの田中さん、好物が炭酸飲料とチョコレートらしくて…。「う~ん、炭酸かぁ。意外だなぁ」と思ってしまうのは私だけでしょうか。

さて、最後に。聖書は何と言っているでしょうか。「人間は何歳まで生きられるのか」です。

まず、旧約聖書・創世記6:3に、こうあります。

「そこで、主は言われた。『わたしの霊は、人のうちに永久にとどまることはない。人は肉にすぎないからだ。だから、人の齢(よわい)は百二十年にしよう』」

しかしながら、これがすなわち、神様が「人間の最高寿命を120年にしたものである」というわけではありません。創世記6章以降の人物でも、あの有名なアブラハムもそうですが、120年以上生きています。

そしてさらに、旧約聖書・詩篇にはこうあります。

「私たちの齢は七十年。健やかであっても八十年。そのほとんどは労苦とわざわいです。瞬く間に時は過ぎ私たちは飛び去ります」(90:10)

しかしながら、現に人が70歳で必ず死ぬということではありません。私の両祖母も80を過ぎて健在で、教会で仕えています。

ですので…。聖書全体を読んで分かること。大事なのは「心配しない」ということです。心配が「長寿」を妨害します。心配したり、クヨクヨしたりしていると、それこそ「長生き」を自分から遠ざけるのです。

聖書は言います。

「あなたがたのうちだれが、心配したからといって、少しでも自分のいのちを延ばすことができるでしょうか」(新約聖書・マタイ6:27)

そうです。どんなに心配したところで、また、自分の体のこと、健康状態のことで心配したところで、「1日たりとも」寿命を延ばすことはできません。すべてをご存じで、何でもできる神様を信頼し、神様に委ねて生きていく…。それが、大事なことなのです。

今日も、心配せず、恐れず、クヨクヨせずに、ただ神様を信頼し、神様により頼み、生きてまいりましょう。ハレルヤ!

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夜の街・暗闇の中に沈んでいた1人の女性。心傷つき、生きる目的を失いさまよう中…。神様のご計画の中、不思議と起こる、奇跡…。そして知る、ホンモノの希望。方向転換し、歩み出す、新しい日々。

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篠原元

篠原元

(しのはら・げん)

1991年7月、東京都生まれ。プロテスタント・炎リバイバル教会伝道師。VIPクラブ、キリスト教各団体、ホテルなどにて講演、テレビ番組「ライフ・ライン」などに出演。社会福祉活動団体「100人の聖書基金」の、学校・児童養護施設・病院などへの書籍寄贈活動に著者として携わっている。著書に『100人の聖書』。2021年より NOVEL DAYS、エブリスタ等にて連載小説配信。

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