2021年10月11日12時42分

主キリストの救いの恵みの偉大さ 万代栄嗣

コラムニスト : 万代栄嗣

ご承知のように、あなたがたが父祖伝来のむなしい生き方から贖(あがな)い出されたのは、銀や金のような朽ちる物にはよらず、傷もなく汚れもない小羊のようなキリストの、尊い血によったのです。キリストは、世の始まる前から知られていましたが、この終わりの時に、あなたがたのために、現れてくださいました。あなたがたは、死者の中からこのキリストをよみがえらせて彼に栄光を与えられた神を、キリストによって信じる人々です。このようにして、あなたがたの信仰と希望は神にかかっているのです。(1ペテロ1:18~21)

コロナ禍にある世の中の動きを見ていると、まるで右往左往して大騒ぎをしているように思います。神様のお言葉に土台を置く私たちは、心の中の平安が変わることはありません。あらゆる時に主を褒めたたえ、賛美する者でありましょう。そして、いつも変わらない神様の愛と恵みに感謝したいと思います。

実は、今年の5月にも本日と同じ聖書箇所から語らせていただきました。しかし今回メッセージの準備をするに当たり、あらためてイエス様による贖いの価値に気付かされ、心が燃やされました。本日はこの箇所から、イエス様が私たちに与えてくださったものを分かち合っていきましょう。

1. お金では買うことができない魂の救い

私たちは、物事の価値を金額によって判断してしまいがちです。しかし、キリストの愛と魂の救いは決してお金では買えないことを私たちは理解すべきです。この価値をお金ではかることなどできません。イエス様は、この救いを私たちに無償で与えてくださいました。

2. 救い主の血による救い

神様は、お金でははかれない価値ある救いを、どのような代価を払って私たちに与えてくださったのでしょうか。それは、キリストによる身代わりの死です。神の御子であるイエス・キリストが血を流して死んでくださったことによって、私たちに救いが与えられました。

3. 信じさえすれば救われる

神様が与えてくださった救いの御業と、今を生きる私たちとをつなぐものは何でしょうか。それは、信仰です。神様がこの天地宇宙を造り、私の罪を贖うためにイエス様が命を捨てられたこと、そして神様が与えてくださった贖いによる救いを信じるならば、その信仰が私たちの命と神様の恵みとを結び付けます。

今、私たちは当たり前のように教会に来て、当たり前のように神様に祝福を求めて祈ることができています。しかしこの事実は、イエス様の身代わりの死があったからこそ私たちに与えられているということを忘れてはいけません。救いを当たり前にして、この恵みを安っぽく見積もることがありませんように。

イエス様を信じて救われていることは、本当に素晴らしいことです。それなのに、感動も感謝もない心で生きていくことがないようにしましょう。こんなにもいい加減な私でも、信じるだけで神の子どもとされ、永遠の命が約束された救いを頂くことができるのです。確かに、世の中を生きていく上でさまざまな問題や試練があるでしょう。しかし、イエス様を信じていれば私たちは永遠の命につながっているので大丈夫です!

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万代栄嗣

万代栄嗣

(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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