2021年9月17日10時44分

神が大きくなる祝福 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

「まことに、あなたがたに告げます。だれでも、この山に向かって、『動いて、海に入れ』と言って、心の中で疑わず、ただ、自分の言ったとおりになると信じるなら、そのとおりになります」(マルコ11:23)

問題が山のように大きくそびえ立って見えることがあります。それは、目の前の問題を実際よりも大きなものと過大視しているのです。「祈りによって山を動かすことができる」と神様は約束されました。祈りによって、不要で困っていた山の土を、必要としていた業者が買い取り、重機によって移してもらえたため、結果として山が動いたという実体験の証しを聞いたことがあります。

しかし、信じて口にすればその通りになるからといって、自己中心でわがままな願いを祈ってよいということではありません。それは、おもちゃ売り場で買ってもらえるまで駄々をこねる子どものように、神様を困らせることになります。そして聖書には、聞かれない祈りがあると教えます。

「願っても受けられないのは、自分の快楽のために使おうとして、悪い動機で願うからです」(ヤコブ4:3)

神の御心を知り、神の御心を祈ること。そして、聖書の約束を握って祈ることです。

「御国が来ますように。みこころが天で行われるように地でも行われますように」(マタイ6:10)

自分の中で山のように大きいと感じていた問題は徐々に小さくなり、代わりに、神様が大きくなっていきます。そして、実際に問題の山が祝福の山に変わることがあったり、問題が問題でなくなったりして、山が海に入るように、問題が完全に解決してしまいます。祈りは神の御手を動かすのです。

そしてもう一つ、感謝と賛美も心の中の問題の山を小さくし、神を大きくしてくれます。

「けれども、あなたは聖であられ、イスラエルの賛美を住まいとしておられます」(詩篇22:3)

神に感謝をし、賛美をささげていると、あなたを取り囲んで苦しめていた山々は低くされ、神があなたを支配し、喜びと平安で満たしてくれます。

「大いなる山よ。おまえは何者だ。ゼルバベルの前で平地となれ」(ゼカリヤ4:7)

クリスチャンは、みんな賛美することが好きだと思います。それは神様を愛しているからですが、賛美した結果、神様が私の中で大きくなるからです。そうすると、神様がすべてとなり、神様からの祝福であふれるようになるからです。

「人間を豊かにするのは主の祝福である。人間が苦労しても何も加えることはできない」(箴言10:22)

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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