2021年8月20日10時14分

世界宣教祈祷課題(8月20日):ミャンマー

執筆者 : 奥山実

ミャンマー国軍、教会を再び砲撃 小神学校でボランティアの青年1人殺害
国軍による砲撃を受けたミャンマー東部カヤー州デモソにある「ダーヌガンカ平和の女王マリア教会」(写真:アジア・ニュース)

選挙によって選ばれた正当な政権を、武力によって奪取した軍によるクーデターが発生し数カ月がたつミャンマーでは、今に至るまで戦闘状態が続き、内戦の様相を極めている。米宣教団体のAMGインターナショナルによると、何千もの人々が暴力から逃れてジャングルに隠れているという。

現在、致命的なCOVID-19の感染がミャンマーで拡大し、その結果、多くのキリスト信者が命を落としている。AMGのスタッフによると、ここ数週間の間に、AMGの牧師や長老が8人も召された。また、6月22日には、父、母、娘の3人家族が、わずか数時間のうちに同時に召され、関係者を悲しませた。これは内戦状態の混乱のための物資不足に加え、必要な人々に医療インフラが十分に行き届かないためだ。軍政の暴力的な方法に加え、新型コロナの感染拡大によってミャンマーの多くの人々が欠乏にあえいでいる。

AMGは、タイを経由して食糧や蚊帳、防水シート、太陽電池、その他生活必需品を避難民らに届けている。必要な人に必要な物資と医療が届けられ、一刻も早くミャンマーの政局が安定し、平和が回復されるよう祈っていただきたい。特にキリストにある兄弟姉妹の必要が満たされ、困難に負けず福音が宣べ伝えられるよう祈ろう。

■ ミャンマーの宗教人口
仏教 80・0%
プロテスタント 6・8%
カトリック 1・3%
英国教会 0・2%
イスラム 7・2%
ヒンズー 0・4%