2021年8月13日09時42分

何にフォーカスを合わせて生きるのか? 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

こういうわけで、もしあなたがたが、キリストとともによみがえらされたのなら、上にあるものを求めなさい。そこにはキリストが、神の右に座を占めておられます。(コロサイ3:1)

コロサイ3章は「こういうわけで」という言葉で始まっています。「こういうわけで」とは、2章20節には「あなたがたが、キリストとともに死んで」キリストと共によみがえって新しく生まれ変わった者だから、というのです。だから聖書は、キリストが着座している「上にあるものを求めなさい」と勧めます。

「求めなさい」というのは、自分の動機、自分を突き動かしているもののことです。あなたは今までのように、この地上の生活である「何を食べ、何を飲んだらよいか?」「何を着ればよいか?」などのために生きるのでしょうか? それとも、イエス様が「神の国と神の義とをまず第一に求めなさい」(マタイ6:33)と言われた、天にあるものを求めて生きるのでしょうか?

「求める」とは「思い」の領域です。さらに聖書は「あなたがたは、地上のものを思わず、天にあるものを思いなさい」(コロサイ3:2)と語ります。あなたの思いはどこにフォーカスを合わせていますか? 地上にあるものにフォーカスを合わせるのではなく、天にあるものにフォーカスを合わせましょう。

同じ仕事をし、同じボランティアをし、奉仕をしても、その動機や目指すところが、地上での報い、人からの称賛、お金、名誉、富、権力ではなく、神からの報い、神からの称賛、神が喜んでくださることを求めて行うべきなのです。

この地上のものは、天にあるものを求めた結果与えられるものなのです。フォーカスを合わせるべきではないのです。

今日「神の国と神の義」「天にあるもの」を求めましょう。神は祈りに応えて、神の御霊を通して私たちの思いを変えてくださり、私たちがキリストと同じ思いを抱くことができるようにさせてくださいます。それが、神が私たちに願っておられる生き方であり、愛、喜び、平安にあふれ、神の栄光が現される幸せが満ちているのです。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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