2021年7月12日16時40分

Rebuild!主のみことばに立ち返ろう 万代栄嗣

コラムニスト : 万代栄嗣

王は律法のことばを聞いたとき、自分の衣を裂いた。・・・「行って、見つかった書物のことばについて、私のため、イスラエルとユダの残りの者のために、主のみこころを求めなさい。・・・すべてこの書にしるされているとおりに行わなかったため、私たちの上に注がれた主の憤りは激しいから。」(2歴代誌34:19~21)

ヨシヤはイスラエル人の全地から、忌みきらうべきものを除き去り、イスラエルにいるすべての者を、その神、主に仕えさせた。彼の生きている間、彼らはその父祖の神、主に従う道からはずれなかった。(同33)

コロナ感染症の影響が残る2021年の後半が始まりました。心配や悩みがあるとき、神様に委ね、御名を呼び求め、助けを頂いて、笑顔で前向きに力強く歩み、命のレベルを上げてまいりましょう。もう一度イエス様とのお約束を事実として捉え直し、元気で満たされましょう。

今年の教会のテーマは「Rebuild! あなたの信仰生活を再構築せよ!」です。旧約聖書の時代の預言者エリヤは、偶像崇拝の預言者たちとの戦いと大勝利の前に、天地創造のまことの神を呼び求めて、最初に、壊れていた祈りの祭壇を建て直しました。

苦難の中で主の御名を呼び求め、助けを頂くために、自分の霊的祭壇、自分の信仰の姿勢(礼拝、祈り、奉仕、ささげ物、聖書、交わり、伝道)を、整え直すことを忘れてはなりません。

南北王国時代、南のユダ王国のヨシヤ王は、国にはびこっていた偶像崇拝の不信仰から、国民を神のもとへ立ち返らせようと、信仰の大改革を行いました。今日の箇所は、そのきっかけとなった記事です。神殿の蔵から一つの律法の書が見つかり、神の選びの民である自分たちが、神から離れ、不信仰になっていたことを恥じ、悔い改め、神の掟に立ち返るという物語です。3つのことを確認しましょう。

1. 神の御言葉を再発見しよう

ヨシヤ王が律法の書を再発見したときのように、私たちも、イエス・キリストのお言葉に立ち返りましょう。人の言葉、自分の感情、世のニュースに振り回されるのではなく、神の御言葉によって生きる者になりましょう。あなたの人生の柱は何でしょうか。あなたが救われたときの聖書の御言葉は何ですか。この一年の初めに与えられた聖書の御言葉は何ですか。神の御言葉を告白しながら前進してまいりましょう。

2. 神の御心を探り受け止めよう

神が、クリスチャンとしての私たちに何を求めておられるか探りましょう。クリスチャンとして歩んでいるにもかかわらず、できない理由や言い訳を上手に語り、いつの間にか御心から離れていることはないでしょうか。ヨシヤ王の立派なところは、主の御心を知ったとき、自分たちのいい加減さを悔い改めて神の前に祈ったことです。「よくやった。あなたはよい忠実なしもべだ」と言っていただけるように、神の御心を受け止めて歩んでまいりましょう。

3. 具体的な行動を伴う信仰者として歩もう

ヨシヤ王は、この書物に記されている契約の言葉を聞いたとき、ただ悔い改めただけでなく、それを行うことを誓い、実際に宗教改革を実行しました。私たちも、イエス様を信じて、具体的に行動しながら、神から与えられる幸せを手にする者でありましょう。

どんな時もまず、祈りと賛美をささげて主の前に立つところからすべてが動き、答えが与えられます。もう一度自分に与えられた神のお言葉に立ち返り、それを実行する者になろうではありませんか。イエス様が、私たちの罪を背負って十字架にかかられたことにより、私たちの罪はきよめられ、神の子とされ、永遠の命までも与えられた基本に立ち返りましょう。さあ、私たちの信仰生活を建て直して、この夏の日も、神様の命にあふれてまいりましょう。

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万代栄嗣

万代栄嗣

(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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