2021年5月28日17時06分

バイクから学ぶ生き方(3)行きたい方向を見る 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

バイクから学ぶテクニックの3つ目は「行きたい方向を見る」ことです。

カーブが連続して続く峠道で、きれいにスムーズに曲がるライダーと、ギクシャクして危なっかしいライダーの違いは「視点」です。上手いライダーは、カープの先やその先の先を見ながら運転しています。しかし、下手なライダーはガードレールを見て恐れたり、怖いので下を向いて運転しています。

バイクは、見た方向に向かって走っていくという特性があります。だから、どんなに怖くてもこれから走っていく方向を見なくてはいけません。

16歳の誕生日に免許を取って、バイクに乗り始めました。ずっと小さい頃から自転車に乗っていてその基礎があったので、自然に行く方向を見る習慣が付いていました。しかし、自転車とバイクでは次元が違うので、恐れて前が見られない時期がありました。恐れを克服するためには、繰り返し練習が必要でした。

スキー初心者の時にも、転ぶのが怖くて下ばかり見ていました。しかし、これもバイクと似ていると分かったので、わざと遠くを見ました。2階から滑る先を見下ろすような気持ちで見ていると、自然に滑りが安定してきれいなシュプールを描けるようになったのです。

私たちの人生においても、目の前の問題を恐れて力んだり、問題ばかりを凝視していると、問題に吸い寄せられ、問題にとらわれてしまいます。問題のずっと先におられる神様を見てください。先を見ると、自然にスキーできれいなシュプールを描けるように、バイクで安全にきれいに曲がれるように、喜びと平安にあふれ、成長し、最善の生き方ができます。

信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました。(ヘブル12:2)

イエス様を見上げ、イエス様から目を離さないで歩みましょう。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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