2008年12月9日07時22分

防寒強化ジャケット配布キャンペーン、収益は救世軍へ

 【CJC=東京】カナダの厳しい冬、路上で生活するホームレスの人びとを支援しようと、特製防寒コートの配布キャンペーンが始まった。名付けて「氷点下15度ジャケット」は防寒防風仕様に加え、新聞紙を詰めて気温の低下をしのげる特別ポケットが腕、胴、フード部分に用意されている。AFP通信が報じた。新聞紙は保温効果が大きい。



 この「氷点下15度ジャケット」キャンペーンに共鳴し、オークション用のサインをした著名人は、英ロックバンド『レッド・ツェッペリン』のボーカリスト、ロバート・プラント、俳優のマイケル・ケイン、コメディ俳優のジョン・スチュワートなどがいる。



 ジャケットを製作したのは、北米をターゲットとする広告会社TAXI。12月15日まで、ネットオークションで競売にかけ、収益金はジャケット3000枚とともに、救世軍に寄付する。救世軍では11月22日から食糧の無料配布を始めた。



 救世軍のアンドリュー・バーディット広報担当は、ホームレスの人たちの尊厳を尊重していないアイデアではないかと懸念したが、「新聞を詰めても見た目が気にならず、着心地も快適なデザイン」になっており、配布に協力することにした」と言う。