2021年4月19日10時28分

よみがえりの主が与えてくださるもの 万代栄嗣

執筆者 : 万代栄嗣

イエスが来られ、彼らの中に立って言われた。「平安があなたがたにあるように。」こう言ってイエスは、その手とわき腹を彼らに示された。弟子たちは、主を見て喜んだ。イエスはもう一度、彼らに言われた。「平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わしたように、わたしもあなたがたを遣わします。」そして、こう言われると、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。あなたがたがだれかの罪を赦(ゆる)すなら、その人の罪は赦され、あなたがたがだれかの罪をそのまま残すなら、それはそのまま残ります」(ヨハネ20:19~23)

今日は、よみがえられたイエス様が与えてくださった3つの大切なことについて確認しましょう。それにより、イエス様を裏切った情けない弟子が使徒と呼ばれ、聖霊による御業が現されて、病める者は癒やされ、力強い教会が誕生したのです。

1. 平安が与えられた

十字架でイエス様を失った弟子たちは、集っていることがユダヤ人たちに見つからないよう、不安の中で隠れて暮らしていました。その時、よみがえられたイエス様が突然その場に現れて「平安があるように」と言われました。

私たちは今、イエス様を礼拝することで迫害を受けることはありませんが、コロナや仕事、人間関係、お金のことで不安や恐れの種は尽きません。その最たるものは、死でしょう。その死の力を克服し、よみがえられたイエス様が私たちと共におられ、平安を与えてくださっています。だから、クリスチャンが不安の中に生き続けるということは、実はあり得ません。私たちは必ず平安を頂くことができるのです。

2. 新たな使命が与えられた

隠れていた弟子たちは、絶望して抜け殻のようになっていたでしょう。自分たちもいつイエス様のように捕らえられるかと不安に陥り、イエス様を裏切った罪責感もあったでしょう。そのような中で、イエス様は「あなたがたを遣わす」と言って弟子たちに新しい使命を与えてくださいました。その後、弟子たちを通して教会が誕生し、彼らは大活躍をしていきます。

私たちも十字架と復活のイエス様を信じると、新しい使命が与えられ、とてつもなく大きな人生が動き始めます。その使命を頂いて元気に生きていかなければなりません。どのような状況の中でも、常に力強く前進しましょう。

3. 聖霊が与えられた

イエス様は「聖霊を受け、罪を赦しなさい」と言われました。聖霊とは、イエス様の内に働いていた神の御霊のことです。この聖霊が私たちに注がれて強められ、私たちが人々に罪の解放を宣言し、癒やしを祈るなら、そのようになるのです。

十字架と復活のイエス様によって平安、使命、聖霊が私たちに与えられました。これらは単なるイメージや概念などではなく、具体的に私たちの人生に働いているのです。イエス様が弟子たちと生きた時代から、時間も場所も遠く離れた2021年の日本で、私たちはなぜ教会に集うのでしょうか。それは、使徒たちが体験した聖霊の力が今も働いているからです。私たちが今日祈るとき、よみがえりの主によって与えられた、何があっても微動だにしない平安と使命、聖霊の働きによって、人々は罪赦され、悪霊から解放され、病から癒やされるのです。

◇

万代栄嗣

万代栄嗣

(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

■ 【新企画シリーズ】動画「万代栄嗣のFUKABORI説教論!」