2021年4月16日13時44分

怒りで心が爆発しそうなとき 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

人生には好循環が続くときがありますが、悪循環が続き、負のスパイラルにはまることもあります。聖書には「順境の日には楽しめ。逆境の日には考えよ」(伝道者の書7:14)と書かれています。

怒りで心が爆発しそうになる経験をしたことがあるでしょうか。私は何度も経験しています。ゆとりがないときにあれこれと要求されるようなことがあったり、思い通りに事が進まなかったり、悪循環が続いて怒りを爆発させ、さらに取り返しがつかないような状況に追い込まれることもあります。

そんなとき、これ以上悪い状況にならないようにここで食い止めなければなりません。神は「逆境の日には考えよ」と教えてくれます。感情にまかせて行動するのではなく、立ち止まり、深呼吸をし、考える時を持つのです。

そして、神に祈るのです。自分を責めることをやめて、耳を傾けてくださり、理解し、受け止め、赦(ゆる)し、愛してくださる神に心を向けてください。ここで負のスパイラルは断ち切られ、流れが変わっていきます。神に身を任せ、神と共に歩むことで、すべてがプラスに変わります。

ということは、負のスパイラルにはまり、怒りで心が爆発しそうになる経験は祝福に変わるのです。もしかしたら、最初から好循環が続くよりも、悪循環がやってきて、悪循環を通して神に立ち返り、好循環に変わっていくのが一番かもしれません。

痛い経験はしたくありませんし、避けたいものですが、好循環が続くことで思い上がり、油断し、緩やかに堕落していくことがあるとしたら、悪循環も悪くありません。しかし、そのような状況の中で、怒りで心が爆発し、感情に任せて行動することだけは避けたいものです。

逆境の日には考え、神に立ち返り、神と共に好循環の道を歩ませていただきましょう。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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