2021年2月5日09時58分

ラハブの赤いひも 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

ラハブは言った。「おことばどおりにいたしましょう」。こうして、彼女は彼らを送り出したので、彼らは去った。そして彼女は窓に赤いひもを結んだ。(ヨシュア記2章21節)

ラハブは、命じられた通りに、窓に赤いひもを結びました。「赤いひもを結ぶこと」は、考え方によっては些細なことです。しかし、神が命じられることに対しては、小さいも大きいも関係ありません。どんな言葉も軽く見ることなく、一言一句大切に受け止め、実行したいものです。

今日、あなたにとっての「赤いひも」は何でしょうか? 神があなたに命じられる言葉ですが、聖書は「きょう、もし御声を聞くならば、あなたがたの心をかたくなにしてはならない」(ヘブル人への手紙4章7節)と語りますので、心を開いて受け止めましょう。

次に、この赤いひもは、イエス様が十字架で流された血潮を表します。窓に結ばれた赤いひもは、エリコへの裁きの日にラハブ一家を救いました。たかが赤いひもではありません。ラハブ一家が受けるべき難は、イエス様の十字架の死によって贖(あがな)われたのです。

同じように、イエス様の十字架の血潮は、あなたを永遠の裁きから救い、一度も罪を犯したことがないかのように、完全に赦(ゆる)してくださったのです。そして今や、大胆に神に近づくことができるようになったのです。「私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか」(ヘブル人への手紙4章16節)とあります。

最後に、かつてのラハブは遊女でしたが、後のラハブは、イエス・キリストの系図に入れられたのです。何と驚くべき愛と恵みでしょうか。あなたもその愛と恵みを頂いているのです。

赤いひも、いや、イエス様の十字架に感謝して、今日この一日を過ごしていきましょう。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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