2020年7月8日15時06分

世界宣教祈祷課題(7月8日):ルーマニア

執筆者 : 奥山実

「信仰の説明、教会の分裂ではなく交わりのうちに」ルーマニア正教会、聖大会議への否定的な反応に声明
ルーマニアの首都ブカレストにあるルーマニア正教会総主教座大聖堂(2011年に撮影、写真:fusion-of-horisons)

ルーマニアの国営電力会社は6月12日、中国の国策企業と結んだ原発建設協定を破棄したと発表した。これにより中国が推進する経済協力機構の「一帯一路」構想は、欧州において大きな打撃を受けることになる。

背後には、EUでありNATOの加盟国であるルーマニアを抱き込みたい中国の思惑と、欧米西側諸国の同国をめぐる綱引きがあったのだろう。

ルーマニアは貧しい共産主義時代を経験している国で、その厳しい時代を知る市民にとっては、コロナ禍による疲弊など物の数ではないのだろう。

同国には福音派の支援するロマが集う教会がある。彼らの社会的地位は低く、失業率も高い。これらの教会は米国などの豊かな国の援助に頼るほかない。

この世で無きに等しい者を用いられる主が、彼らを引き上げ、欧州で力強い宣教のために用いられるよう祈っていただきたい。

■ ルーマニアの宗教人口 内戦前統計
正教会関係 87・1%
プロテスタント 7・5%
カトリック 5・3%
ユダヤ教 0・03%
イスラム 0・6%