2020年5月29日15時43分

主は生きておられる(152)解除 平林けい子

コラムニスト : 平林けい子

解除

緊急事態宣言 解除

解除と聞いて
警戒警報解除 空襲警報解除
を思い出す
「欲しがりません 勝つまでは」の
心で生きていた小学生時代
「ウー」というサイレンで
友達と遊びをやめて
家に飛んで帰った

空襲警報の時は
畳を上げて自分たちでつくった
防空壕に身を寄せ合った

解除はうれしかった
友との遊びのつづきができる
空襲警報解除は特にうれしく
家族みんなほっとした

戦争が終わって
口にする言葉も
生活も解除された
一番うれしかったのは
夜煌々(こうこう)と明かりをつけられること

さらにイエス様につけてもらった
心の中の明かりは
戦争だって コロナだって
消すことはできない

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◇

平林けい子

平林けい子

(ひらばやし・けいこ)

1934年京都に生まれ、京都府に在住。同志社大学文学部英文科卒業。1男2女の母。長女が小学校入学を機会に好きな英語をもう一度学びたいと思ったとき、奇しくも今の教会の英会話クラスのちらしを見る。聖書を開き、ヒューマニストだと思っていた自分が仮面をかぶった罪人だと分かった。罪を悔い改めて受洗。しかし、真の神に出会ったのはそのあとの試練の真っただ中だった。主の奇跡を次から次にいただき今に至る。30年間家で中高生向けの英語塾を、13年間町の公民館で中高年の人たちに中級英会話クラスを担当。教会の英会話クラススタッフは38年になる。趣味は、読書。福音書を読む以外は詩、エッセイを読んだり書いたりすること。海外旅行、動物が大好き。京都府・長岡福音自由教会員。フェイスブックはこちら。著書に『主は生きておられる』。