2020年5月15日17時40分

主は生きておられる(150)チューリップに励まされて 平林けい子

コラムニスト : 平林けい子

チューリップに励まされて

数十年前 悩みと疲れの中
自転車をこいでいた
入院中の夫を見舞うため
ふと気が付いた
狭い畑に 赤や黄色のチューリップ
ひしめき合うように咲いていた

一本一本が言った
「暗い土の中で長い間
じっと待っていた
やっと今 咲いた」

一本一本うれしそうだった

そうだ 今私は
暗い土の中にいる
辛抱して待とう
きっとイエス様が
時が来れば
脱出させてくださる
花を咲かせてくださる

チューリップに
忍耐と希望を
もらった
ペダルの足が軽くなった

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平林けい子

平林けい子

(ひらばやし・けいこ)

1934年京都に生まれ、京都府に在住。同志社大学文学部英文科卒業。1男2女の母。長女が小学校入学を機会に好きな英語をもう一度学びたいと思ったとき、奇しくも今の教会の英会話クラスのちらしを見る。聖書を開き、ヒューマニストだと思っていた自分が仮面をかぶった罪人だと分かった。罪を悔い改めて受洗。しかし、真の神に出会ったのはそのあとの試練の真っただ中だった。主の奇跡を次から次にいただき今に至る。30年間家で中高生向けの英語塾を、13年間町の公民館で中高年の人たちに中級英会話クラスを担当。教会の英会話クラススタッフは38年になる。趣味は、読書。福音書を読む以外は詩、エッセイを読んだり書いたりすること。海外旅行、動物が大好き。京都府・長岡福音自由教会員。フェイスブックはこちら。著書に『主は生きておられる』。