2020年4月13日11時50分

へりくだりをもって見上げる十字架 万代栄嗣

コラムニスト : 万代栄嗣

こうしてソロモンは、・・・すべてのことをみごとに実現した。すると、主が夜ソロモンに現れ、彼に仰せられた。「わたしはあなたの祈りを聞いた。また、わたしのために、この所をいけにえをささげる宮として選んだ。もし、わたしが・・・民に対して疫病を送った場合、・・・わたしの民がみずからへりくだり、祈りをささげ、・・・その悪い道から立ち返るなら、わたしが親しく天から聞いて、彼らの罪を赦し、彼らの地をいやそう。・・・わたしは、・・・この宮を選んで聖別した。わたしの目とわたしの心は、いつもそこにある。(2歴代誌7:11~16)

世の中は、新型コロナウイルス感染症の影響で、不安が尽きない状況です。今、私たちは、第二次世界大戦以降最大級の問題に向き合っているといわれています。逆境やピンチの時こそ、イエス様に根差した信仰を働かせましょう。クリスチャンとしてどう向き合うか、心の帯を締め直してまいりましょう。

今日読んだ箇所には、イスラエル民族の悲願であった神殿の建築をソロモンが実現させたという素晴らしい出来事の後で、神様がソロモンに語られた厳しい御言葉が記されています。ここから、現在のコロナショックの渦中にいる私たちが学ぶことは何でしょう。

1. 神様からの警告を受け止める

いろいろなことがある人生の歩みの中で、好調な時であっても調子に乗り過ぎて神様から目を離したりせず、常に信仰に目覚めて神様からの警告を受け取り、心を落ち着けたいと思います。

2. 神様とのつながりを大切にする

ただ家に閉じこもって、ゴロゴロしてテレビを見たりするばかりではなく、神様の前に信仰の軸を確かなものとし、神様を礼拝する場、祈る場にきちんと着きたいと思います。普段以上に祈り、聖書を読み、神様とのつながりを求める者になりましょう。

3. 自らへりくだる者になる

主の御前にへりくだることは、クリスチャンの基本姿勢であり、原点です。神の御子であるイエス様が、罪深い私たちのために命まで捨てられました。こんな私を赦してくださいと、へりくだる者でありたいと思います。へりくだった素直な心ほど、神様に喜ばれるものはありません。

4. 主の恵みを見上げて感謝する

主は、必ず災いから私たちを守り、この地を癒やし、祝福をお与えくださいます。神様からの恵みをしっかり受け止め、感謝しましょう。

私たちの罪のために、イエス様はどれほど苦しまれたことでしょうか。このことを私たちは忘れず、どんな試練困難の中にあっても主の御前にへりくだる者となりましょう。

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万代栄嗣

万代栄嗣

(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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