2020年1月17日10時13分

主は生きておられる(133)吊るし柿 平林けい子

コラムニスト : 平林けい子

吊るし柿

朝 晩寒くなった
今年も吊るし柿をつくる
大きな渋柿に
「こんにちは」とあいさつして
ゆっくり皮をむく
痛くてごめん

小枝の周りに
包装用のひもを結ぶ
出来上がりをベランダへ
洗濯用のハンガーに吊るす
まんべんなく心地よい風と
温かい太陽が当たるように
柿と柿をはなす
もう2週間もすれば
渋柿は甘いおいしい柿に変わる
不思議
吊るしている間にイエス様が
そっと砂糖かはちみつを
入れてくださるのか

渋柿だった私も
イエスの十字架の愛で
甘柿に変えてくださった

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◇

平林けい子

平林けい子

(ひらばやし・けいこ)

1934年京都に生まれ、京都府に在住。同志社大学文学部英文科卒業。1男2女の母。長女が小学校入学を機会に好きな英語をもう一度学びたいと思ったとき、奇しくも今の教会の英会話クラスのちらしを見る。聖書を開き、ヒューマニストだと思っていた自分が仮面をかぶった罪人だと分かった。罪を悔い改めて受洗。しかし、真の神に出会ったのはそのあとの試練の真っただ中だった。主の奇跡を次から次にいただき今に至る。30年間家で中高生向けの英語塾を、13年間町の公民館で中高年の人たちに中級英会話クラスを担当。教会の英会話クラススタッフは38年になる。趣味は、読書。福音書を読む以外は詩、エッセイを読んだり書いたりすること。海外旅行、動物が大好き。京都府・長岡福音自由教会員。フェイスブックはこちら。著書に『主は生きておられる』。