2019年11月11日13時48分

私たちのすべてをご存じの主 万代栄嗣

コラムニスト : 万代栄嗣

さて、私たちのためには、もろもろの天を通られた偉大な大祭司である神の子イエスがおられるのですから、私たちの信仰の告白を堅く保とうではありませんか。私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯されませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです。ですから、私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。(ヘブル4:14~16)

社会では、コミュニケーション不足や無理解が問題になる昨今ですが、信仰のことを思うとき、イエス様は私たちのすべてをご存じであるという事実は、本当に感謝なことです。ダビデは、「主よ。あなたは私を探り、私を知っておられます」(詩篇139:1)と、告白しています。イエス様は私たちの弱さ、汚さ、醜さをすべて分かった上で、私たちを救うために十字架にかかって死なれ、私たちと結びついてくださったことを心から感謝したいと思います。4つのポイントを確認しておきましょう。

1. 主は私たちのすべてをご存じである

大祭司という立場の人は、神の掟やみことばを人々に伝え、人々の罪のとりなしの祈りをささげる、神とイスラエルの民を仲介する役割を持つ人のことでした。私たちを救う、本物の大祭司であるイエス様が共におられることを感謝します。

私たちは、家族や親しい友人にさえ心を打ち明けられないことがあります。しかし、イエス様は今あなたの心の中にある思いをすべてご存じで、罪深い私に寄り添ってくださるお方です。ですから、イエス様に自分の弱さを思い切り告白して、頼ることが必要です。「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」(マタイ11:28)と、主はおっしゃいました。主が私たちのすべてを知り、愛してくださるから感謝です。

2. 主は私たちの代わりに死なれた

キリストは、僕(しもべ)の姿をとり、私たちの代わりに苦しめられ、私たちの罪を背負って罪人となられ、死ぬことまでしてくださいました。私たちの人生に、キリスト・イエスは、ご自分の命を重ねてくださったのです。身代わりとなることで、私たちを生かしてくださった主に感謝します。

3. 大胆に恵みの中に飛び込もう

キリストは、死ぬことまでして私たちを救う道を開いてくださったのです。私たちは、イエス様のもとで重荷をおろして、大胆にイエス様の臨在の中に飛び込もうではありませんか。パウロは言います。「もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです」(ガラテヤ2:20)。イエス様によって罪をきよめられ神の子とせられ、あなたの力による世界ではなく、イエス様によって新しい命を着せていただいて、新しい人生を歩みましょう。

4. 信仰を告白しよう

「イエス様こそ、私の主です。イエス様が、私の罪のために十字架にかかって死んでくださいました。イエス様によって、永遠の命につながる救いを頂きました。私はあなたを信じるクリスチャンです」と、信仰の告白を固く保って、イエス様と共に歩むクリスチャンでありたいと思います。

イエス様が私たちと共におられるので、私たちと神様のコミュニケーション不足はあり得ません。この11月、もう一度信仰告白をして、クリスチャンとしての命を頂いて前進してまいりましょう。

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万代栄嗣

万代栄嗣

(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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